読ませていただきました。
僕も今のコンサドーレ札幌というクラブに公的資金の導入は反対です。クラブ組織が発展しているドイツでは、クラブの運営資金の実に30%程も税金に頼っているクラブもあるそうです。しかし、それはクラブが住民に認知されていると共に、グラウンドや医療施設など、公的に住民の「憩いの場」なりパブリックスペースとして機能していれば、の話でしょう。
残念ながらコンサドーレは百万都市をバックにするクラブでありながら、2万人のキャパしかないホームグラウンドを確かまだ一度も満員にしたこともないはずです。試合には他からの住民も観に来るはずで、単純に言ってしまえば、札幌市民の50分の1すらコンサドーレ札幌を「公共の共有物」として認知していない、ということになります。
もちろん競技場に来ることだけが支持のバロメーターというわけではありませんが、人気クラブ相手でさえ一度も満員になっていないという事実は現実として受けとめるべきだと思います。
百歩譲って税金投入をよしとするにしても、それは札幌市に限るべきで、北海道からの援助は避けるべきでしょう。
理由は単純。将来、(今のところは全くの夢に過ぎませんが)ほかの道内の都市にスポーツクラブが生まれそこが経営不振に陥ったとき、コンサドーレがその悪しき前例になる可能性が大いにありうるからです。
税金の投入にはまずコンサドーレが札幌市民に「公共の共有物」としてきちんと認知される事が必要だし、そうなるために最大限の努力すべきと考えます。トップチームの運営だけで、下のレベルの人材発掘や強化のための資金が足りないというのであれば、それこそ「お金が足りる」ところからもう一度始めればいいんです。
河内さんのおっしゃる通り、札幌市民の中には全体の「五十分の一以上」の人がもっと有効な公的資金を必要としている場所があるはず。借金も返さなければいけないし。
コンサドーレはそう言うところに今立っているのではないかと考えています。オリンピックに行く予定(ここが重要)の吉原の後釜にトップチームで今シーズン1試合とか2試合とかしか出ていないクズを買って来る余裕はないはず。
何度も言うけど、公的資金を求めるならそれなりの「貌」をコンサは持つべきです。安易にクラブへの税金投入を論じるのは僕はまずいと思います。税金の投入賛成の人が多いようなので敢えて書かせていただきました。