: 結局の所、「先にプロサッカーチームとリーグがあり、クラブがあとからついてこさせる」
: というJの特殊な由来が全ての始まりなのであって、先にクラブがあって(各市町村に
: それぞれのクラブがあって)ならば、コンサドーレが各都市を回る必要は無いのですが
: 今はそれを言っても何にもならないので・・・
: 現実の問題としては、北海道における「Jの理念」の実現の先兵としてコンサドーレ
: の存在はあるわけで(道に金をたかる、というのは許される理由があるとするならそこだけ)、
: 「道から」金を貰っている以上は、コンサが犠牲を払ってでも北海道全体のために
: 活動をする義務(といっていいかどうか?)はあるでしょう。
ご指摘のとおり「はじめにチーム(とリーグ)ありき」という事情が、クラブの立脚点と
活動の基準を怪しげなものにしていると私も思います。
HFCについて言えば、現在はクラブの理念もへったくれもなくて、ただひたすら「Jリーグ
のチーム(コンサドーレ札幌)を存続させる」この一点のみで動いていて、「何故そうする
のか」という、より上位の考え方が欠落しているように感じます。
そしてそれがHFCというクラブ組織の行動をかなり“いい加減な”ものにしているように
思えるのです。
“いい加減な”とは、例えば以下のようなことです。(大小バラバラですが)
--ここから--
【トップチーム運営】
初年度以降「とにかくJ(J1)」を叫び出世払いで大借金(市や道からも)をしながら走って
きたが、J1昇格に失敗した昨年末突如「若手育成」を唱える。
なぜ急に方向転換(?)したのか、クラブ側の明確な説明はない。
確か「トップリーグに上がれば広告料収入の増加が見込まれる」から「とにかくJ1」と
言っていたような気がするのだが、昨年末には「身の丈経営」という声も聞こえた。
資金繰りの悪化が理由であることは明白だが、「身の丈経営」ができるくらいならなぜ
もっと前からそうしなかったのか。(あこがれのJを目指していた2年間は別にしても)
このチームにとってJ1とは、またJ2とは何なのか誰もわからない。
【自治体からの援助】
自治体からの出資・融資・助成金等を受ける/要請するに当たっての根拠がない。
「もらえるものはなんでももらう」ようにしか見えない。
特に“市”と“道”の両方から金をもらっているが、この両者に対してクラブがどう関わ
っているのか、首長・議会には説明したのかもしれないが、少なくとも我々一般人には
よくわからない。
当事者以外の周囲が一生懸命根拠を論じて作ってやっているように見える。
【組織】
私は詳しく存じていませんが、社長は無償の奉仕でやっているとか。
「どうして」無償なのか、よくわからない。
HFCとはいったいどういう組織なのか。
--ここまで--
他にもいろいろあると思います。
これらは根本的に「何を目的としてクラブ(HFC)が存在するのか」というクラブの理念が
はっきりしていないがための問題ではないでしょうか。
HFCという組織は、コンサドーレ札幌というチームを運営するために作られたのは間違い
ありません。
本来は本末転倒な話なのでしょうけれど、後付けでもいいから、自己の存在意義・理念を
明確にしなければならないのではないかと思います。
そうすることで自らがなすべきこととその優先順位を考える指針ができますし、何より
自己の存在と活動の意義を正当化する理論武装ができます。
反面、自らの活動に制限や義務が課されてくることになりますが、このまま行き当たり
ばったりの行動を続けていくよりははるかに真っ当な道ではないかと思います。
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