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  • Subject: 「結果」について。
  • From: aki
  • Date: 1999年8月25日 19:58:39
  • Reply-to: 「プロ」に求められるもの(Re: これだけは言わせて) By


      こんばんは、せっかくフォローをいただいたので、書かせていただこうかと思います。ただ、僕の意見に対して、あまり面白く思ってらっしゃらない方が少なからずいらっしゃるようなので、もう最後にしようと思います。大体書きたい事は書いてしまったし、これで分かってもらえないなら、しょうがないです。(あなたの事ではありません。)

    : しかし、コンサドーレは、勝つために召集されたチームなのでしょうか?
    : 皆さんは、コンサドーレの勝つところだけを見たくて、ゲームに足を運ぶのでしょうか?


     コンサドーレ札幌は「プロサッカークラブ」として編成されたチームです。当然勝負に勝つために作られたクラブだと思います。選手も「勝つ」という結果を出すことでサラリーをもらってますし、それ以外の目的はないと思いますが。
     ただ、あくまでも勝負ですから負ける事もあります。ですが、選手には常に「全力」が
    求められます。誰も「勝つだけが唯一の価値」とは言っていませんよ。ただ、「勝つという結果こそが、プロフェッショナルの評価基準ではないか」と言っているだけです。
     一方、自治体がコンサにたいして資金援助をしているのは、「北海道のアイデンティティをコンサドーレの存在によって示す」というところがあるように思われます。これの目的にもやはり「結果」が求められますよね。

    : 私は、例えば、審判の見えないところでファールをしてでも勝ちにこだわるような試合
    : は、見たいとは思わない。

    : 5年以上前、V川崎の某外人選手が、審判のブラインドで相手の選手を突き飛ばしま
    : した。が、偶然にも、それはTVカメラの真正面でした。見ていた私は、不快感を禁
    : じ得ませんでした。
    : 客を不快にさせる行為は、プロとして恥ずべき好意ではないでしょうか?

    : :  しかし、そんな考えなど世界に行けば誰も聞いてくれない事に気付くはず。

     どのプレーなのか分からないのでなんとも言えないけど、多かれ少なかれどのサッカー選手でもそのくらいやるんじゃないですか。ボクシングでも肘を入れたりするし、トラック競技でも肘や蹴りなんかはザラでしょ。野球だってゲッツー阻止のために、一塁走者が二塁にカバーに入った野手にスライディングして行くじゃないですか。タイムリーヒットが出たときには、キャッチャーはわざとベースの近くにマスクを置くじゃないですか。
     
     むしろ、「プロだから」やるんじゃないのかな。それぐらいの駆け引きは常套手段でしょ。
     あなたの論法で行くと、一対一で、抜かれた選手が相手の足をひっかけるのはプロとして恥ずかしいと言う事になりますね。コーナーの時に、中で選手が場所の取り合いをしているのもプロらしくないという事になってしまいますね。
     ディフェンスとフォワードの駆け引きをもっとよくごらんなさい。


    : 世界なんて関係ないですよ。プロは金を払う人に対する義務を負うのです。
    : それはチームスポンサーであったり、入場料を払う観客だったり、
    : テレビのスポンサー(に金を出させる視聴者)だったりします。
    : 一度もコンサドーレの試合を見たこともない、ブラジル人の常識なんて関係ないです。


     よくわからないけど、彼らはそれだけ勝負に対して「シビア」なのね。あなたはコンサに世界の大会に立つほどに強くなる必要はないって言っているのかな?ジュビロとか鹿島みたいにクラブ選手権に出て欲しいと思わないんですか。それこそ、スタジアムから石が飛び交い、ボールを持ったらビンが飛んでくるところでは「面白いゲーム」という言葉なんてなんの意味も持たないと思うんですが。
     面白いゲームだけを期待するなら、別に外国から選手を補強する必要なんかないじゃないですか。「勝つ」ために補強してるんだから。


    : もし、コンサドーレの観客の多数が、勝つことよりも見て面白いゲームを望むのであれ
    : ば、コンサドーレの選手に求められるのは、勝つことではなく見て面白いゲームをするこ
    : とではないでしょうか?


     確かにその通りです。
    でも、コンサドーレは「勝って一部に昇格する」ために今ゲームをしてるわけでしょ。面白いゲームをいくらしたって、一部昇格っていう目標を達成できなきゃなんの価値もないとは思いませんか。

    : 私は、コンサドーレには、負けても良いから、面白い試合をしてほしい。
    : 勿論、面白いというのは、オチャラケたという意味ではなく、技術や体力、精神力の限
    : 界に挑み、全員が、(相手ではなく)今の己を超えようとするような試合が見たい。

     言ってる事が矛盾してますよ。何度も書きますが、「技術や体力、精神力の限界に挑み、全員が、(相手ではなく)今の己を超えようとする」からこそ、審判の見ていないところでいいポジションを取ろうとか相手をけん制しているんじゃないですか。
     そもそもお互いが高いレベルで競い合うから「面白い」んであって、「お互いが勝ちにこだわっているから、競い合う」んじゃないのかな。

    : これは、日本人がマラソン好きなところを見ても、平均的な日本人がスポーツに期待す
    : るところと大きく違わないと思うのですが、皆さんはどう考えていらっしゃるのでしょう
    : か。


     そう、あなたはサッカーに一般的な日本人のスポーツに対する価値観を当てはめているだけ。それを僕らに適用しないでください。
     あなたのようなスポーツの見方も楽しいとは思うけど、ちょっとサッカーには通じないと思う。
     僕は高いレベルを求めるからこそ「ある程度の」粗っぽいファウルも出るし、それにもめげずにピッチに立ちつづけるからこそ、選手は敬意を持って迎えられるんだと思うんですが。そもそもサッカーに「ブラジル的」とか「札幌的」とか、そんな概念はないです。
    フォワードはどんなに削られてもゴールを決めるのが仕事だし、バックスは削るのが仕事なんだから。


    : # が、勝ちにこだわるなら、PKをもらったほうが確実なんですけどね:-P。

     う〜ん、ペナルティってそんなにカンタンなものじゃないんだけどな。取るのも、入れるのも。




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