: コンサドーレ札幌は「プロサッカークラブ」として編成されたチームです。当然
:勝負に勝つために作られたクラブだと思います。選手も「勝つ」という結果を出すこと
:でサラリーをもらってますし、それ以外の目的はないと思いますが。
プロサッカークラブは、勝負となれば勝ちにいくものであるとは思いますが、
その存在意義は勝つことが全てではないと思います。
選手に関して言えば、クラブからは勝つことを求められているでしょうけど、
だからといって我々が勝つことのみを求めるということにはならないでしょう。
今期J2での現状においては、確かに勝つことのみを求めていますけど…。
: ただ、あくまでも勝負ですから負ける事もあります。ですが、選手には常に「全力」
:が求められます。誰も「勝つだけが唯一の価値」とは言っていませんよ。ただ、「勝つ
:という結果こそが、プロフェッショナルの評価基準ではないか」と言っているだけです。
コンサドーレ札幌というクラブがどういう基準で選手を評価しているかは
わかりませんが、それが何であれ、クラブが報酬の対価として選手に求める
ものと、我々が観戦料の対価としてチームに求めるものは違っていることが
ある、と思います。
“勝利”というのは“面白いゲーム/魅力的なゲーム”の一要素でしかない。
勝利だけをいくら積み重ねたとしても、観て面白くないのであれば、スタジアム
が一杯にはならないのではないでしょうか。
となると、プロ選手の評価基準は“勝つという結果”だけではなく“どれだけ
客を集められるか”というのも大事な要素ではないかな。
: 一方、自治体がコンサにたいして資金援助をしているのは、「北海道のアイデン-
:ティティをコンサドーレの存在によって示す」というところがあるように思われます。
:これの目的にもやはり「結果」が求められますよね。
出資している自治体の目的はちょっと違うのではないでしょうか。
いまいち文章力がないので人様の文言を引用しますが、Jリーグ活動方針には
こんなことが書いてあります。
1.フェアで魅力的な試合を行うことで、地域の人々に夢と楽しみを提供します。
:
5.サッカーだけでなく、他の競技にも気軽に参加できるような機会を多くつくって
いきます。
6.障害を持つ人も一緒に楽しめるスポーツのシステムをつくっていきます。
これはリーグの方針であって所属クラブ個々の方針ではありませんが、自治体が
クラブに期待するものには、こういった効果も含まれているのではないかな。
(含まれてなければ公金は出せない気がする)
: : もし、コンサドーレの観客の多数が、勝つことよりも見て面白いゲームを望むの
: : であれば、コンサドーレの選手に求められるのは、勝つことではなく見て面白い
: : ゲームをすることではないでしょうか?
:
: 確かにその通りです。
: でも、コンサドーレは「勝って一部に昇格する」ために今ゲームをしてるわけでしょ。
:面白いゲームをいくらしたって、一部昇格っていう目標を達成できなきゃなんの価値も
:ないとは思いませんか。
今季のJ2に限って言えば、面白いゲームを追求するよりも、ドロ臭かろうが何だ
ろうが勝利することを求めているでしょうし、求められてもいるでしょう。
しかし、それと上の啓さんの意見はレイヤが異なるのではありませんか?
たとえば、J1では清水のサッカーは観ていてとても面白いですよね。
清水はリーグでもカップ戦でも優勝したことはないけれど、それじゃあ清水の
サッカーやエスパルスというクラブの存在価値は無いのでしょうか。
観て面白いサッカーとは、やはりレベルの高いサッカーであると思います。
そういうサッカーを追求していくと、必然的に勝利が付いてくるのではないで
しょうか。
たとえ負けたとしても“華やかに”負けるのであればまだ許せます。
私はコンサドーレ札幌にはそういうゲームができるチームになってほしいと思います。
勝利だけを追求するなら、カウンターサッカーでもやって、ラフプレーやら見え
ない反則でも何でもやればいい。
(もちろんそれで勝てるほど甘くはないでしょうけれど)
でもそんな試合ばっかされちゃあ、たとえ連勝街道ばく進しても、私なら応援
する気が失せちゃうなぁ。
観てもつまんないし、あんまりいい気分になれそうもないし。(^^;)
そんなサッカーしてたら(というかそんなこと目指すから)、それこそ負けたとき
に何の価値もない存在になってしまうのではないでしょうか。
---