本筋からちょっとはずれるのですが。
: 札幌ドームは株式会社と言う一応民間の屋内施設です。
: 例えばドーム内で、仮に持ち込んだ食料で食中毒が出て、ドーム内で販売したかどうか
: 判断出来ず、ドーム側の責任と判断された場合、札幌ドームは営業停止になりますよね。
まず札幌ドームは、公設民営による施設です。施設は札幌市が公共施設として建築し、運営を株式会社札幌ドームが行う形になっています。
なおその出資比率は、札幌市55%で民間が45%となっており、代表取締役社長は札幌市長桂信雄となっています(全体の資本金は10億円)。
よって札幌市は、総事業費537億円(土地取得分を含めて)という巨額の税金を投入して建設したという観点から、その運営等についても公益的な観点から運営されるよう責任を負う立場にあります。
また札幌市は、大株主としてそれを遂行できる立場にもあります。
公共施設として建設され、札幌市民が多数利用しているドームにおいて、何故札幌市は「飲食物の持ち込み」を禁止するのでしょうか。禁止するだけの公益的理由があるのでしょうか。
よって札幌市は、他の公共施設(厚別競技場を含む)と同様に市民の飲食物の持ち込みを認めるべきです。
なお食中毒が起きれば、(株)札幌ドームが営業停止になるという主張ですが、その責任は飲食物を不衛生な形で製造・保管した弁当販売会社に課せられるのであって(株)札幌ドームには関係がありません(弁当販売会社には、「営業停止○日間」という形で処分がくだされる)。
またドーム内のレストラン、ファーストフード店及びドーム内での弁当ワゴン販売といった店舗が、食中毒を起こす可能性もゼロではありません。
現実的にもあれだけ巨大な施設で開催されるイベントを、食中毒が起きたという理由で
いちいち中止には出来ないでしょう。せいぜいドーム内での飲食物の販売を自粛するというのが関の山ではないでしょうか。
またドーム内における夜間のイベント開催に際しては、待ち時間等を考慮すればどうしても夕食時間とバッティングします。
こうした観点から、「食中毒のために飲食物のドーム持ち込みを認めない」というドーム側の主張は、失当であると考えます。