改めてビデオを見たが本当に悔しい。喉もつぶれるほど叫んだのに、全てが悔しい初アウェィ参戦だった。
まず向こうに着いて感じたのはとにかく暑い、蒸し暑いのだ。
そして浦和駅から競技場に通じる道が狭くて小錦1人で一杯になるくらいの道に(ちょっとオ−バ−だが)、車がすり抜けていく。こりゃ危険だ。早くもアウェィの洗礼か?
そして入場、しかし何て狭いスペ−スなんだ?驚く事に、すでに座席は埋まっていて、自分を含め正規のA自由券の人でさえ、かなりの数が立ち見だ。
試合まで3時間立って過ごすのかと思うと目眩がしそうになったが頑張って応援しようと気を取り直す。
そうしてるうちに、私服で芝を確かめにピッチへ入るビジュやウィルに対して大声援が送られ、それに応える選手達。このアウェィでの一体感がたまらないぞ。
サポ−タ−席は、あの狭い空間という事もあるだろうが、何だかとても温かい雰囲気なのだ。
関東サポとみられる人達による、入場前に並んでいた場所でのゴミ集めや、500円の缶バッチリタ−ンズという支援活動(これにお金を出そうという人間の何と多い事か!素晴らしい!)、さらには入場時にアメまで配ってくれるではないか!何てみんないいやつばかりなんだ!
そして、試合後はレプリカを脱いで帰るようにという、本当に我々の事を考えてくれている注意事項などが書かれた彼らが自腹で発行しているコンサド−レウェルカムプログラムももらえた。
レッズのは300円もするのに、こっちは無料でしかも心がこもってるぞ!恐れ入ったか浦和レッズ!
しかし何といっても、我々を導くコ−ルリ−ダ−の気迫が素晴らしいじゃないか!
しかも声援が横道にそれそうになると「あおるのはやめよう」と声をかけたりと、試合後本当にありがとうと握手を求めたくなる程だった。
そして前半終了、選手が控え室に戻る時、その後ろ姿が見えなくなるまで札幌コ−ルが続くではないか。
「後半は頼むぞ」という気持ちを込めて、みんな意地でもやめてたまるかというくらい、送り続けていたのには何だか胸が熱くなってしまった。
そして試合終了後、あんな完敗だったのにブ−イングする者は一切おらず(ブ−イングしないまでも拍手できない人はいたかもしれないが)、至る所から「ご苦労さん!」「次は頼むぞ、頑張ってくれよ!」というあったかい声援が飛ぶ飛ぶ!またジ−ンとしてしまった。
ブ−イングも時には必要という意見もあろうが、あのうだるような暑さの中、精一杯戦った選手に、みんな腹わたが煮えくり返るくらい悔しかったろうに、この温かい声援だ。
自分がもし選手なら、ふがいない試合をして申し訳ないと思ってるところに、この声援はたまらないものじゃないかと思う。
これが岡ちゃんが好きだと言ってくれる札幌サポの姿なんじゃないか。
試合には負けたが、ブ−イングばかりの2万人の大応援団に、我らがアウェィサポの応援は決して負けてはいなかった!
いや、その質では勝っていたのではないか!
向こうの大音量にかき消されながらも、最後まで声援を送り続けた、こんなに熱くてしかも温かいサポ−タ−は世界中どこを探してもいないんじゃないか!いたら誰か教えてくれ!
本当に負けて悔しい、しかし、この素晴らしい関東サポを中心とした全国から駒場に集まったサポ−タ−を誇りに思う。
去年の昇格決定が彼らの前であったという事が、心から良かったと思わずにはいられない。
いつも厚別ではアウェィゴ−ル裏だったので歌も良くわからななかったが、今も耳に残る「ア−レ−ア−レ−俺達の札幌、俺達の誇り、共に戦おう!」という歌がまたとびきりいいではないか!
我々北海道の人間はなかなか来れないアウェィサポの為にも、いつも満員にして精一杯の応援をこれからもしようじゃないか!
できれば、今日からブタの貯金箱に1日100円貯金をして、一度、アウェィで頑張るサポの熱気に触れてみてはどうだろう!
そして、向こうに「J1で一番の貧乏クラブ」と笑われている札幌だが、このサポ−タ−も素晴らしいチ−ムを、我々の手でいつか日本一、いや世界一のビッグクラブにしようじゃないか!
スタンドから出る時レッズのボランティアの女の子達が丁寧にお礼をしてくれる中、「浦和の大迫力の声援も素晴らしかったが、どうだい、札幌の応援もイカしてだろう」ってウィンクでもかましながら言ってやりたい心境だった(笑)。 以上長文失礼しました。