我がコンサドーレ札幌は、財政の状況は公表され、「ガラス張り」の経営を達成していることを疑う余地はほとんどありません。４億円足りない、と言われていますが、はっきりとした目標（４億円を集めること）が私のような一般人にも見えるということは良いことでしょう。
しかし、今後数年間のチームのヴィジョンとかコンセプトはどうにもはっきりしていないように思われます。またＨＦＣ内部で、どういう風にして意志決定がなされているのか全然見えません。確かに資金が足りなくて、そんなことを考えている余裕は無いかもしれません。しかし財政はガラス張りですが、ＨＦＣの組織自体は全然わかりません。
例えば、昨年秋に起こった例の監督解任事件です。結局は「金銭問題」が解任のきっかけであった、とのことですが、では、一体“なぜ”金銭問題が起きてしまったのか、誰が悪いのか、組織内部でもっと追求すべきでした。しかし結局その話題は「岡田監督就任」でもみ消されてしまい、もはや金銭問題について何も公表されませんでした（公表されていたが私の勉強不足で知らないだけかもしれません）。こういうところをしっかりやらないで、灰色のままにしておくと、企業や一般の方々のお金を出してくれる気持ちを削いでしまう可能性があると思うのですが・・・どうでしょうか？
ただ単に、「岡田監督は若手育成が上手いらしい」というだけではチームの将来の展望とは言えないでしょう。ＨＦＣ自体も、今年のヴェルディのフロントのように、具体的な方針を打ち出して欲しいです（「Ｊ１昇格」の他に、です）。
ところで、あの「金銭問題」は、結局誰が悪かったのでしょうか？当事者のＦ元監督か、代理人か、社長か、副社長か、専務か、常務か、スポンサーか、Ｊ.Ｄ.Ｖ.選手か？これだけ挙げれば該当する人はいるでしょう、きっと。