1970年代、ヨハン・クライフとその仲間たちによって、全員攻撃、全員守備。ローテーションによるポジションチェンジを行う「トータルフットボール」が誕生しました。このヨハン・クライフとその仲間たちは1974年のW杯でセンセーショナルなデビューをする事になる。これを元にして、アリーゴ・サッキがACミランで4・4・2システムにおけるゾーンプレスを完成させた。そのシステムとは、以下の通りになります。
⑩ ⑨ ⑩ グーリット
⑨ ファンバステン
⑪ ⑧ この2選手のクリエイティビティー がキーになる。
④ ⑦
③ ⑥ ⑤ ②
①
中盤の⑪、⑧、④、⑦が積極的にボール狩りに参加する。しかも、⑪、⑧は、マイボールになり次第、サイドへ開いて、ウィングの役割を果たさなければならない。そのとき③、②がサイドをえぐるサポートに回り、⑥、⑤はラインを上げ、コンパクトな3ラインを形成する。また、④、⑦は②、③がオーバーラップした後のスペースをケアする。
これが、サッキが理想としたゾーンプレスである。これが、発展してユベントスのプレッシングフットボールになった。
一方、アヤックス、バルセロナは、3・4・3というフォーメーションで独自の「トータルフットボール」をモダンな形で完成させていく。
この続きはまた今度ということで…
次回予定「3・4・3システムにおける10番の役割」