名誉棄損について
名誉毀損が裁判で争われる場合、よく問題になるのは、“言論発言の自由”と、
“プライバシー”の関係です。雑誌などに事実無根の記事を掲載されたとか、小
説のモデルにされたとかです。明らかに、名誉を著しく損したという場合に、認
められます。
NIFTYにおける名誉棄損も、何回にもわたる罵倒や事実無根の誹謗、プライベート
情報の提示、仲間はずれなどを行われていたため、認められたと理解していま
す。
今回、一連の発言で問題になりそうなのは、以下のようなものです。
安田さん
1169番
“このような衝突などが生じるネットでのやりとりなどで、以前、あなたへの悪
戯電話もかかって来たのではないですか?(別に私はする訳もないけど)”
ひなのさん
1549番
“わたしに対して誹謗中傷発言しておいて、謝罪を求めたのに無視してるから、
きっと天罰が下ったんですよ。”
1564番
“サイバースペースでの特性に無知な安田さんへ ”
とはいえ、これらの発言は“著しく名誉を傷つけた”ととは言い難く、おそらく
名誉棄損は成り立たないでしょう。また、名誉毀損が成り立つ場合、どちらが先
かということは関係ありません。今後、繰り返し行われたり、よってたかって個
人を攻撃するということが、行われればわかりませんが。
しかしながら、以下のような場合は、名誉棄損が成り立ちます。すなわち、本来
明らかにされていない情報を開示したりして、本人がわかる状態で、繰り返し誹
謗中傷を行ったリした場合です。
ネットワークで問題にありそうなものとしては、“###は気にいらんやつだ。
電話番号******です”とか、“お騒がせの###のメールアドレスは******で
す”あるいは、“ハンドル名###は、誰それのことだ”、“誰それは、どこど
こに住んでいる” などを、公開されていないにもかかわらず、ネット上に掲示
して、誹謗中傷すると、先のNIFTYと同じで罪になる可能性が高いです。こ
れらのような行いが、当BBSで行われた場合も、発言は即刻削除となるでしょう。
ここで可能性が高いといったのは、名誉毀損罪は、刑事事件と民事事件で問題に
なるもので、刑事事件の場合、親告罪で、しかも結構名誉棄損として成り立つ条
件が、厳しいためです。一方、民事事件としての、名誉棄損は、比較的要件が緩
やかであるけれど、賠償金の額が思ったより低いため、裁判費用もでないことが
あるからです。それでも、名誉を毀損されたことを認めて欲しいといったときに
裁判になることが多いようです。
名誉棄損に関しては、以上のようなものですが、ここで、WEBマスターの見解
を述べますと、上記のような本来明らかにされていない情報を開示して、誹謗中
傷が行われた場合は、即刻削除は行います。
また、今後、お互いにこのような発言が繰り返し行われるようであれば、その内
容は、当BBSの従来の話題とはことなりますので、削除さしていただきます。
お互いの発言に、お互いコメントを付けることはかまいませんが、なるたけ注意
するようにしてください。喧嘩両成敗なところがあるので、どちらが先かとか、
は問題になりません。