昨日、プロ野球のオールスターゲームのファン投票の結果が発表になりました。
で、「Ｊリーグの方はどーゆーことになってるのかな？」と気になり、
「たらみオールスターサッカー・サポーター投票」のページを見たら、ちょっと驚いてしまいました。
Ｊ−ＷＥＳＴ・ＦＷ
１．ストイコビッチ（名古屋）47,064
２．森島寛晃（Ｃ大阪） 46,656
３．吉原宏太（Ｇ大阪） 32,404
４．中山雅史（磐田） 32,235
５．西沢明訓（Ｃ大阪） 29,457
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（７月５日現在）
…↑こーゆーことになっているということは、コンササポの皆さんも熱心に投票されているってことなのでしょうが、
正直に言うと「なぜ試合にも出ていない選手を…」と、まず最初に思ってしまいましたね。
吉原は５月末に右足の手術を受け（そんなに重傷ではないが）、現在は復帰に向かっている段階。
第１ステージでもたった２点しか記録していないＦＷが、なぜ中山や西沢を差し置いて３位にいるのか？
彼のファンによる「組織票」の賜物であることは容易に想像がつきます。
けれども、まじまじと数字を見ているうちに考え（と、言うか視点）が変わってきました。
もとより僕は熱心に投票をしている人、あるいは投票を呼びかけている人を批判するつもりは毛頭ありません。
「好きな選手が晴れ舞台で活躍する姿を見たい」というのは、ファンの皆さんの純粋かつ素直な気持ちでしょうし、
吉原がリーグ戦でさして活躍できていない現状を鑑みても、「これだけの投票を励みにして頑張ってほしい！」という
メッセージ、あるいは“檄”のようにも思えます。
問題は、こうした組織票で選出選手が“簡単に”左右されかねないＪリーグのお寒い現状です。
冒頭に書いたプロ野球のオールスターのファン投票では、イチローが１人で１１５万票を集めました。
翻ってＪオールスターを見ると……
応募総数累計（有効票数）136,410票
……何それ？
ぢうさんまん？
これ、すっごくヤバいと思いませんか？
それだけこの「オールスター」に関心がないのか、Ｊリーグ自体に魅力を感じていないかのどちらかですよね。
僕は両方、かつレシオ的には後者優位と見ています。
だって本当に今年のＪリーグは内容に乏しい、貧相を絵に書いたような試合ばかりです。
僕自身も第１ステージでは何回かＪ１の試合を見に行きましたが、
新鮮な驚きや感動なんか微塵も感じられず、「サッカーを見に来た！」という充実感も得られず。
「オレ、どーしてこんな試合を見なきゃならねーんだよぉ…」と、
見ていて涙が込み上げてくるような不細工な試合ばかりで…実際に東横線の中で泣いたこともあります。
（注／観戦したカードが“スカ”ばかりだったのかもしれませんけれどね。）
かえってＪＦＬとかユースや地域リーグの大会の方が、技量や戦術レベルでは劣っていても、
選手の必死にプレーする姿に胸を打たれることが多いんですよね、実際。
で、高い技巧や組織プレーを見たければ今日び「ＷＯＷＯＷ」や「スカパー」でいくらでも見られますからね。
はっきり言って、今のＪリーグは何を「売り物」にしているのか、皆目見当がつきません。
実力選手は次々と海外へ移籍を表明するし、かわって海外から大物も来ないし、
「来た！」と思ったら数ヶ月でとっとと帰るし…。
スポーツ新聞に載るのは「この選手のここが凄い！」「このチームのここに期待」ではなく、
「内紛」「解雇」「辞任」なんて、本来スポーツ用語以外の単語ばかりだし…。
相変わらず客は入らないし、入ったと思ったら暴れることを目的にして来たような連中もいるし、
またそれを諌める論調を取るべきマスコミも、かえって増長させるような記事載せるし…。
※新潟で浦和サポが暴れた一件だって、「物投げた」「選手バスをボコボコにした」ということは
どこも書いていますが、それらを「愚行」「悪行」と断じ、猛省を促すような主張をしたトコなんて皆無でしょ？
アレじゃ「おおっ、オレたちのことが載ってるぜ！」と、当事者が有頂天になるだけですよ。
２００６年…。
ドイツＷ杯への出場を逸したとしたら、もう本当にＪリーグは崩壊でしょうね。
現実にフランスに出ても、何らＪリーグの基礎的な人気の向上にはつながっていないのですから。
いや、ヘタしたらその前にもう取り返しのつかないことになるかもしれません。
なんだか非常に悲しい気持ちになりましたね。
こんな珍しくも愚痴っぽいことを書いてしまった一方で、建設的な提案もなにひとつなく、
「パブ」にふさわしくないかもしれないのですが、
皆さんも感じたことがございましたら何かレスくださいな(^^;;;;;;;;;;;;;
なお、仮に選出されたとしたら吉原は絶対に出場するべきだと思います。
前述したようにＪリーグが今、危機的な状況を迎えつつある中で、
いくら組織票だろうが何だろうが、現実に吉原に投票してくれたファンの皆さんは、
彼を通じてＪリーグやサッカーに興味を持ってくれているわけだし、
そんな人たちの気持ちを大切に受け止める意味でも、胸を張ってメンバーに加わり、
たとえ５分でも１０分でもいいからピッチに出てプレーするべきです。
“Ｊバブル”の時代のように「Ｊリーグなら何でもいい」「Ｊリーガーなら誰でもいい」という時代ではないのです。
ま、本当に怪我の回復が遅いとか正当な理由があるのならともかく、
「プロサッカー選手」であるなら、絶対に吉原は辞退なんかしちゃいけないと断言します。