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  • Subject: 「芸術」と「文化」と「スポーツ」の接点
  • From: Dion Berger
  • Date: 1999年12月11日 12:59:16
  • Reply-to: Re: コンサを取り巻く環境について By redblack

    一連の議論と関係ありませんが、あくまで参考ということで。

    ・長野オリンピックの時、カーリングが「氷上のチェス」と称されることについて
     「チェスならスポーツじゃないのに、なんで五輪種目なんだ」とのたまわった
     芸能人がおりました。
     しかしながら、日本以外の国ではチェスはスポーツとして扱われ、チェスのニュ
     ースはスポーツコーナーで扱われます。
     従って、「氷上のチェス」が五輪種目であることは概念的には何らおかしくない。
     「囲碁を冬期五輪種目に」という動きも、こういう考えからきています。

    ・フィギュアスケートは、言うまでも無く「激しい運動」ではありますが、その種目
     の中にアイスダンスが存在するように、ダンスやバレエなどとも少なからず接点は
     あります。しかし、ダンスやバレエは「スポーツ」とは呼ばれず、フィギュアスケ
     ートも「芸術」というジャンルには入りません。
     しかし、そういう区別に果たして便宜的分類以上の意味があるのかどうか。
     
    ・近代オリンピック創設からしばらくの間、「芸術競技」が「正式種目」として扱わ
     れたことがありました。音楽、建築設計などの種目でメダルを競ったのです。
     古代五輪の「オリンポスの神を祝う」という目的のために、若者は競技で肉体の
     美しさを競い、それを詩人が詠い、画家が描き、役者が劇を演じた、それを再現
     したかった訳ですから、クーベルタンは。
     これは1924年パリ五輪を最後に廃止されていますが、しかし「コンテスト」ではない
     「芸術週間」を開く事は五輪開催における義務として今なお残っています。
     (長野五輪では残念な事に報道されることはほとんどなかった)

    「Jの理念」も突き詰めれば「スポーツを体育と切り離す」と言う事だと解釈しています。
    「スポーツ=体育」というこの国の認識が誤り、とまで言い切る事は私にはできませんが
    少なくとも体育と切り離すことでより自由になれるとは思います。
    Jはその実験だと思っているし、「リーグ(=同盟)」に参加している以上、HFCには
    「盟を同じく」して、高い志を持ってもらいたいと思っています。
    そうすれば「文化云々、税金云々」という議論も沈静化すると思いますので。


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