ずーっとモヤモヤしていたことの答えが今日見えた。吉原宏太のガンバ移籍は正解だったという答えだ。ジャニーズなどと言った私が恥ずかしい。この鬱積した半年間、彼が何を思い、何を見てきたのか。今日はっきり解った。彼はこの間、真直ぐにサッカーをしてきたのだ。何も余計なことは考えず、一点を見てサッカーをしていた。シドニーのピッチの上の自分をイメージしていたのだ。俊輔や中田英寿のパスを受ける自分をしっかり見ていたことが、私には解る。彼は今、研ぎ澄まされたナイフようなストライカーになった。あの目つき。彼をオリンピック正代表に選べなかったことは、この後、日本の大きな損失になるかもしれない。ベンチにさえ入れなかった日々をむさぼり食いながら、彼は一本の道を真直ぐに見ていた。その道は2002年に繋がっている。