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  • Subject: 練習試合第4戦は1-0
  • From: Dion Berger
  • Date: 2000年2月24日 10:27:21

    今日も道スポ、日刊、スポニチの3紙から抜粋しました。

    コンサドーレ札幌1―0サウスオーストラリア州選抜
    得点 後半24分 田渕→深川

    先発メンバー
       深川   エメルソン
      アウミール  野々村
      伊藤  ビジュ  村主
       大森  古川  森
           洋平
    試合終了時
        桜井  エメルソン
          山瀬
      村田       田渕
        ビジュ 野々村
       大森 小松崎 森
          洋平

    相手のサウスオーストラリア州選抜は、州リーグ(全国プロリーグの下に位置する
    セミプロリーグ)の一部と二部から選抜され、U―17(昨年の世界大会でオーストラ
    リアはブラジルとPKまでもつれての準優勝と極めてレベルは高い)の代表もいて、
    先日のヴェルディとの試合でも1-1と引き分けるなど、強敵です。

    コンサは前半の立ち上がりに形を作れず、再三押し込まれるシーンが目立ちます。
    前半10分、岡田監督の指示で野々村がボランチの位置に下がります。
    今年は昨年の反省をふまえた上で「システムは基本的にいじらない」と明言していた
    監督でしたが、ヴェルディ戦の後の選手ミーティングでは選手達の総意として、
    「ドイスボランチの方がいいのでは」
    という結論に達し、監督にもそれが伝えられていました。
    その時は「攻撃的に行きたい」という監督の意向で退けられましたが、ここで流れを
    変える為にシステム変更となりました。

    これがきっかけとなって攻撃にリズムが生まれます。
    サイドを起点として攻撃からエメルソンがシュートを再三放つもあと一歩が決まらず
    前半は0-0で終了。
    サウスオーストラリア州選抜はラフプレイが目立ち、また審判も圧倒的に相手有利な
    笛(ユニフォームを掴まれて倒された村主にダイビングの反則を取る等)を吹くなど、
    状況は不利でしたが、選手達はキレず、ひるまず、後半に臨みます。

    後半になってもコンサの攻勢は変わらず、24分には交替出場の田渕のセンタリングに
    合わせて深川が4試合で5点目となるゴールをたたき込みます。
    結局点はこの1点に留まりましたが、積極的な姿勢は最後まで変わらず結局後半は
    シュート14本、1試合通してでは23本のシュートを放ち、一方相手のシュートは8本
    に抑え、守備でも安定を見せました。

    この試合の前日の道スポでは、伊藤と村主のサイドからの攻撃に注文がつき、監督も
    この試合の課題をそこにおいていたようですが、この試合では前半でそこが改善でき
    ており、また点も田渕のセンタリングからということで、評価が高かったようです。
    また、選手から監督に対して意見が出て、監督もそれに応えるという意思疎通の流れ
    と、圧倒的なアウェイの状況下で選手が「冷静にファイト」できた事への評価が高い
    ものでした。
    また、監督が不安に考えていた「ドイスボランチにすることで守備的にならないか」
    との不安も、選手達自身がその事への自覚を持つという精神的な面、また攻撃のリズ
    ムが生まれると言う戦術的な面の両面から一掃できました。

    中一日おいてチームは明日サンフレッチェとの練習試合を最後にオーストラリア合宿
    を打ち上げて帰国します。
    合宿の最初には中盤からエメルソン、播戸or深川という形、中盤では新3バックの熟
    成、そして今回はサイド攻撃と精神面という収穫を得て、広島戦では合宿の集大成を
    見せてほしいものです。



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