今日も道スポ、日刊、スポニチの3紙から抜粋しました。
コンサドーレ札幌1―0サウスオーストラリア州選抜
得点 後半24分 田渕→深川
先発メンバー
深川 エメルソン
アウミール 野々村
伊藤 ビジュ 村主
大森 古川 森
洋平
試合終了時
桜井 エメルソン
山瀬
村田 田渕
ビジュ 野々村
大森 小松崎 森
洋平
相手のサウスオーストラリア州選抜は、州リーグ(全国プロリーグの下に位置する
セミプロリーグ)の一部と二部から選抜され、U―17(昨年の世界大会でオーストラ
リアはブラジルとPKまでもつれての準優勝と極めてレベルは高い)の代表もいて、
先日のヴェルディとの試合でも1-1と引き分けるなど、強敵です。
コンサは前半の立ち上がりに形を作れず、再三押し込まれるシーンが目立ちます。
前半10分、岡田監督の指示で野々村がボランチの位置に下がります。
今年は昨年の反省をふまえた上で「システムは基本的にいじらない」と明言していた
監督でしたが、ヴェルディ戦の後の選手ミーティングでは選手達の総意として、
「ドイスボランチの方がいいのでは」
という結論に達し、監督にもそれが伝えられていました。
その時は「攻撃的に行きたい」という監督の意向で退けられましたが、ここで流れを
変える為にシステム変更となりました。
これがきっかけとなって攻撃にリズムが生まれます。
サイドを起点として攻撃からエメルソンがシュートを再三放つもあと一歩が決まらず
前半は0-0で終了。
サウスオーストラリア州選抜はラフプレイが目立ち、また審判も圧倒的に相手有利な
笛(ユニフォームを掴まれて倒された村主にダイビングの反則を取る等)を吹くなど、
状況は不利でしたが、選手達はキレず、ひるまず、後半に臨みます。
後半になってもコンサの攻勢は変わらず、24分には交替出場の田渕のセンタリングに
合わせて深川が4試合で5点目となるゴールをたたき込みます。
結局点はこの1点に留まりましたが、積極的な姿勢は最後まで変わらず結局後半は
シュート14本、1試合通してでは23本のシュートを放ち、一方相手のシュートは8本
に抑え、守備でも安定を見せました。
この試合の前日の道スポでは、伊藤と村主のサイドからの攻撃に注文がつき、監督も
この試合の課題をそこにおいていたようですが、この試合では前半でそこが改善でき
ており、また点も田渕のセンタリングからということで、評価が高かったようです。
また、選手から監督に対して意見が出て、監督もそれに応えるという意思疎通の流れ
と、圧倒的なアウェイの状況下で選手が「冷静にファイト」できた事への評価が高い
ものでした。
また、監督が不安に考えていた「ドイスボランチにすることで守備的にならないか」
との不安も、選手達自身がその事への自覚を持つという精神的な面、また攻撃のリズ
ムが生まれると言う戦術的な面の両面から一掃できました。
中一日おいてチームは明日サンフレッチェとの練習試合を最後にオーストラリア合宿
を打ち上げて帰国します。
合宿の最初には中盤からエメルソン、播戸or深川という形、中盤では新3バックの熟
成、そして今回はサイド攻撃と精神面という収穫を得て、広島戦では合宿の集大成を
見せてほしいものです。