鳥居塚さんがコーチをしている前橋商業高校とヴァンフォーレ甲府
との天皇杯1回戦を、太田市から前橋市に行って見てきました。
お目当ては2年生ながらレギュラーで5番を背負う、その名も
「柳沢宏太」選手です。
赤城下ろしの異名を持つ上州名物の強いからっ風が吹くなか、
すでに茶色になりかけた群馬サッカー場の芝。ピッチと天候の
悪条件のため、パスワークよりアーリークロス、ロングボール
主体の展開になりました。
前商は3ー5ー2のシステム。前半は風下に立ったこともあり、
相手にほとんどボールを支配され、両サイドも上がれずじまい。
それでも20分すぎの堀井の1失点にとどめたのは見事でした。
駆け付けた甲府サポからは早くもブーイング。「風上なんだから
遠目からでもシュート打てよ!」という野次には私もうなづき
ました。
しかし、後半に入っても甲府がボールを支配する。やはり基本的な
技術や体力に差があるのは否めません。ところが、甲府が追加点を
取れない。そうこうしているうちに、30分すぎから前商が盛り返す。
両サイドからいいクロスが上がるようになり、あせった甲府から
ゴール前でのセットプレイも奪えるようになりました。
だが、35分前後に甲府FWと前商GKが1対1の大ピンチ。
あせったGKが足を飛ばしてしまい、一発レッド。PKも
決められ、1人少ない状況で0ー2。前商の健闘もここまで
かと思われました。
しかし、38分。前商はちょっとエリアの外、ゴール正面でFK
を得ます。これをエース渋川が低い弾道で蹴る。壁に当たった
こぼれ球をすかさずショートパス、飛び込んだ河部が見事に
ゴールゲット! ホームの大観衆(といっても3ケタだが)
から歓声が沸き起こりました。この時点で甲府サポはコール
を放棄。試合はこのまま2ー1で甲府が逃げ切りましたが、
甲府サポからは「前橋商業コール」が起きていました。
で、やなぎこーたですが、この日のポジションは3バックの右。
まず目を引いたのがフィジカルの強さ。甲府とはいえ、プロを
相手に1対1で絶対に競り負けない。179センチ、71キロの身体
を生かし、空中戦にも強い! 堀井、吉田の甲府FWに決定的な
仕事をほとんどさせませんでした。おまけにけっこうクレバー。
相手のリズムに慣れた後半は、再三のパスカットからオーバー
ラップを見せて、攻守の要になっていました。ゴール前での
セットプレイでは、彼のヘッドが前商の大きな武器になって
いるようです。後半は惜しいシーンの連続でした。
身体はもうひと回り大きくなるかも。リベロの素質ありです。
将来性豊かなプレイぶりにほれました。試合終了後のあいさつ
に来た前商イレブンの列に思わず「こーたっ!」(振り返る
こーた)「コンサドーレに入ってくれっ!」と絶叫してしまい
ました。こーた、恥ずかしそうだったなあ。周りの選手にも
からかわれていたし。(やはりけっこう名前ネタでいろいろ
言われているみたい)でも、これで彼の頭にコンササポの熱さ
をインプットしたからよしとしよう。(マイナスイメージを
与えたおそれも大きいが)冗談抜きで、来年の夏休みには、
とりさんルートでコンサの練習に参加してほしいものです。
それにしても、群馬で甲府vs前商の試合を見に行くコンサ
サポってオレの家族ぐらいだろうな・・・
と、思っていたら、もう1人いたのでびっくりしました。
(コンサのグラウンドコートを着ていた女性がいた)