昨日のテレビ東京、私もみてました。
一応、テレビ局の制作現場で働いている立場からひとこと言わせていただくと、
昨日の中継の音声は、相当加工されているという印象をうけました。
みなさん、テレビのスポーツ中継をご覧になって、
今日はどっちの応援がすごい・・・と気にされることがあると思いますが、
スタジアムのガヤ(観客のノイズ)を集音するマイクは1本ではありません。
各サポーター席の目の前とか、ベンチのすぐ横とか、ピッチのすぐそばとか、
いろんな場所に何本も設置して、それをミクサーがミックスして
テレビ上での臨場感を演出するのです。
だから、スタジアムの定点で聞いている音とは、まったくちがいます。
それだけを聞いて、どっちの応援の方が声がでているというのは
全くアテにならないのです。
例えば高校野球の場合、攻撃側のチームの声援だけを大きくして、
雰囲気を盛り上げます。
守備側のチームだって攻撃の時と同じように応援しているのに、
全くといっていいほどテレビから声援は聞こえません。
それは、音声を演出されてるからです。
昨日の場合、圧倒的な人数の差があったため、
東京側の音声を相当上げ、札幌サポ席の音声をかなり絞っていたようですね。
そうしないと、対戦感というものが画面から伝わってこなくて、
テレビの番組としては全く面白くなくなるんですよ。
特にテレビ東京でも生中継してるので、道内だけの放送の時よりも
中立に立とうという意図があちこちで見えました。
東京サポの声援は確かにすごいし、厚別はメガホンばっかしだ、
というのはごもっともですが、
昨日のテレビの音声だけで判断されるのは危険かもしれませんよ。