やはり8月になってから吹きあがってきたコンサドーレ危機説。
Jリーグを取り巻く環境は悪化するばかり。
スポンサー集めもうまくいかず、後援会の加入も思うにまかせない。
なぜ?という問いに対して、様々な意見があることでしょう。
しかし、原因や責任論を追求することも大切ですが、
それよりも私はコンサの未来を考えたい。
コンサドーレマガジンVOL.29(最終号とは考えたくないが)の中で、
スポーツライターの玉木正之氏が寄せた文を、今一度思い返してみたい。
「コンサドーレが、どれだけ、Jリーグの理念の実現に向けた
実践活動を始めているか。」
「コンサドーレは、住民の誰もが参加できる市民スポーツクラブに
なりつつあるのか?そうなるための活動に手をつけているのか?
地域のスポーツ振興のために、どんな活動を開始しているのか?
サッカー以外のスポーツ活動を開始する予定はあるのか?
そして、コンサドーレは、10年後、20年後、いや、50年後、
百年後に、どんなクラブになろうとしているのか?
その青写真はあるのか?」
コンサドーレに地域のスポーツ文化の中核になれと説く玉木氏。
私は思い浮かべる。
ゲートボールクラブに所属するお年寄りが、
アイスホッケークラブに所属する少年が、
バスケットボールクラブに所属する青年が、
テニスに、水泳に、柔道に、卓球に、バレーボールに...
様々なスポーツにいそしむ人々が、試合会場で、テレビの前で、
ラジオの前で、我らがフットボールチーム、コンサドーレに声援を送る。
そうなったとき、税金(公的支援)を使う価値のあるクラブになると
玉木氏は言う。
特定のスポンサーに依存しない、市民、道民の支援に基づくクラブ。
私はそういう考え方に共鳴する。