裏事情はあまり知らないという前提で考えてみると、
2年目の戦力補強(フェルナンデス氏、ディド、ウーゴ、デリー)に金をかけすぎたのと、
岡田さんという「広告塔」ができたのに、思惑通りには大手企業の協賛が得られなかったこと、
につきるのではないでしょうか。
補強については「Jリーグ昇格」という結果は出ましたが、その代償としてクラブの運営に
無理が生じるのは当然のことだったと思います。
それに、コンサの場合ホームタウンとしての演出にもけっこうお金をかけているし。
(こんなに応援ツールやグッズが街のあちこちで見られることなんて、Jの他のチームでも
一部を除いてほとんどないと思う)
スポンサー集めに関しては、やはりこういうスポーツ事業とかメセナ事業への協賛ができる
ような企業とのお付き合いのしかたとか、広告代理店との連携とか、創設時のお役所どうし
のゴタゴタとか、そのへんを上手くやるには人材もノウハウも全然足りなかったということ
でしょうか。(それを少ない人数で頑張っている現場スタッフの方々には頭が下がります)
どなたかが「よさこいソーラン」が市民(道民)球団運営のヒントになるといってましたが、
あれは「多少金がかかっても参加したい」踊り子の方々と「ただで面白いお祭りが見られる」
一般市民(観客)、そしてそこに広告塔としての価値を認める企業との思惑が合致したから
こそ、これだけ盛り上がり続けているのです。(北海道のどこが不況なの?って思うくらい)
お祭り自体への協賛は神社祭の奉納金みたいなものなので全く別として、企業がスポンサー
につくチーム(社員チームではなく、一般から公募する形態)の運営に、どれだけお金がか
かっているかご存じでしょうか。年間の広告予算の中で、たとえば500万円をよさこいに
使うかコンサに使うか、その「媒体価値」を判断するのは企業の経営者ですが、そこには、
事業の協力者(広告代理店や業界団体など)からの提案・説得というプロセスがあります。
実際、経営者に対して「企業への利益還元性」以外の、「将来性」とか「地域への貢献度」
等をエサに提案・説得するのは容易ではありません。
どこの企業でも、よさこいの「経済効果」については関心が高いけれど、コンサの場合だと
まず「勝ち負け」や「昇格の可否」への関心は高くてもそれ以上に話が進まないことが多い
のが事実です。(「地元だから応援したいんだけどね」とは言ってくれても、負けるとすぐ
「もう昇格は無理だな」とか言われちゃうし)
じゃあ勝てばスポンサーが増えるかっていったら、そうでもないからまた辛い…