国道36号線をずっと、車を走らせて室蘭まで。
どこまでも続くような坂を越えると、ドームが見えてくる。
観光バスの背後で息苦しかったが、ようやく前からいなくなり、
視界が開けた。1キロも離れているのに、極端に白い器が際立つ。
なにかしらこう心の高揚に戸惑いながら、改めてスポーツという文化財の大きさを
再認識せずにはいられなかった。
スポーツ、そこには人生の縮図がある。サッカーに魅せられた人々は
サッカーの中に、生きている証や喜怒哀楽、あるいは誕生や死を、強く感じるのだろう。
国道36号線は大きくカーブを描いた。