本日夜、横浜市の戸塚公会堂において、ソシオ・フリエスタ設立準備室による
「これからの市民スポーツを考える」シンポジウムが開かれました。
※“ソシオ・フリエスタ"についての説明はこのBBSの過去ログを参照してください。
このシンポジウムの様子について書くとすっげぇ長文になりますので、
そこで出た話をからませながらいくつか要点だけを。
1.(株)横浜フリエスポーツクラブ(新生フリエの母体となる会社)の辻野社長によると、
マスコミに対して「奥寺GM」と「リトバルスキー監督」がJFL加入を前提に就任内定という話しはしたが、
選手の具体的な名前については一切話していないといいます。つまり情報がどこかから漏れて勝手に一人歩きしている状況のようです。
その証拠に、本日付けの新聞で「フリエ入り内定」と名前が出ている前平塚の岩元洋成は、
J2のモンテディオ山形入団が公式に発表されています。つまり情報が錯綜しているのです。
従って「後藤選手…」というのも、100%信頼がおけるものではないと感じます。
2.新生フリエが今年度のJFLに加入できるか否かは2/8の日本サッカー協会第1種検討委員会の後、
12日の協会理事会で決定されます。多数決ではなく(タテマエですが)満場一致が原則です。
で、その可能性についてなんですが、シンポジウムに出席したサッカージャーナリストの荒井義行氏は、
「PK戦のような状況」と表現され、同席の某サッカー雑誌の編集者(名を出すとご迷惑がかかりそうですので伏します)は、
「自分が取材した範囲では非常に難しいと言わざるをえない」とのことです。
理由は「全国各地に地道に努力を積み重ねて“上"を目指しているチームがあるのに、
実績がないにもかかわらずいきなり全国規模のリーグへの参加を認めてしまうのは不公平…という声がある」からだそうです。
シンポジウムに集った客席からも「いきなりJFLというのはどうかと思う。もっと下から地道にやるべきでは」という
意見がいくつか出ました。
3.そして、僕もこの意見に賛成です。いきなり名のある選手・首脳を集め、巨額なスポンサー・フィーを当てにするのではなく、
地元のサッカー好きが集まって「クラブ」を作り、それを地域の人々が支えていくのです。
そして実力をつけていって徐々に「上」のリーグにステップアップし、
その過程で支援するスポンサーも増えていってJFLやJ2に入る方が、
真の「市民クラブ」の具現化ではないかと思います。いくら今年、JFL入りを条件に外資系のスポンサーが付いたといっても、
そのスポンサーに撤退されたら次はどうするの? ってことになりかねませんからね。
4.辻野社長が「なぜJFLからなのか?」というこうした声に対して、「Jリーグの理念を実現し、真の地域密着型のプロチームを
作り上げるための“近道"として、できるだけ上のカテゴリーから始めたかった」と回答しました。
しかし、そもそも新JFL(正式名称は“日本フットボールリーグ"です。"ジャパン"ではありません)とは、
1996年に策定された「Jリーグ1・2部制」を受けて、「プロ化せずアマチュアのまま活動を続ける第1種チームにも全国リーグを…」と、
1997年9月の協会理事会で設置が決まったものであり、その主旨からすると「プロチームとしてJ2へ参加できなかったから
JFLに入れて」というのはおかしい気がします。
また、企業の金に頼らずにクラブ運営を安定化させるためにソシオを充実させていきたいとも表明していました。
5.で、別のツリー(3053番)にあったJFL加盟の条件なのですが、協会公認指導者の存在や5000人以上収容の競技場の確保などもあるのですけど、
都道府県サッカー協会の推薦が何より必要となるのです。今回の件に関しては横浜市協会も神奈川県協会も自ら判断を下すことを拒否し、
日本サッカー協会に下駄を預けた形になっております(卑怯と言えば言える)。ただ、加盟が承認された際にはスタジアムの使用等に関して
「便宜を図る」との約束は得ているようです。
会場には確認できただけで札幌のサポーターが僕の他に1人。浦和、清水のグッズを身につけた方もいました。
また、司会者が様々な激励のFAXを紹介してくれましたが、大相撲の横綱曙、サッカージャーナリストの二宮清純氏、
THE ALFEE、ジュディマリのTAKUYA、漫画家の望月三起也ら高名な方々のほかに、
ジャトコ、水戸、市原、平塚など、各チームのサポーター代表からのものもありました。
特定のサポーター・都市に限ったことではなく、すべてのサッカーを愛する人々にとっての重要な問題であることを物語っていました。
すんません。風邪ひいてまして、とりとめのない投稿になってしまいました(^^;;