数年前ヨーロッパチャンピオンになったアヤックスでは、以下のようなシステムを組んでいました。
⑪オーフェルマルス ⑨クライファート ⑦F・ジョージ
⑩リトマネン
⑧ダービッツ ⑥R・デ・ブール
④シードルフ
⑤F・デ・ブール ③ブリント ②ライツィハー
①ファンデルサール
10番はリトマネンが背負っています。10番の役割は、シャドーストライカーです。オーフェルマルス、F・ジョージがウィングプレーをし、センターのクライファートへ当てます。そこに、リトマネンが走り込み、シュートをねらうことになっています。また、リトマネンからクライファートへボールをパスし、リトマネンが決めるということも行われていました。練習でもこのプレーの反復練習を行っていたそうです。この約束事で、リトマネンは20数ゴールを決めました。さらに、パッサーとしての役割も、もちろんこなさなければいけません。
この役割は、1998年仏W杯のオランダ代表のベルカンプがしていたこととほぼ同じです。それもそのはず、ベルカンプがアヤックス時代この10番のポジションの前任者だったのですから。1998年仏W杯のオランダ代表では現実路線を踏み、3・4・3の発展系の4・4・2が実施されました。
次回は「加茂流プレスとリッピ(ユベントス監督)のプレスの違い」です。