…もう「時効」かもしれないのでさくっと僕の知る限り話します。
「札幌ドーム」の建設コンペは2年前の2月に行われ、そこで現在建設中の
「原グループ」のプランが第一席として当選されたわけなんですけれど、
当時、僕が勤めていた会社が、最終選考まで残ったもう1つのグループ案に参画していた
とある企業の関連会社だったのですよ。
その案は、積雪期における芝の保護を含めた
「雪対策」という点では最高の評価を与えられておりました。
具体的なノウハウは書けませんけれど、
最近できたとある欧州の有名スタジアム(名を聞けばサッカーファンなら誰でも知っています)を
手がけた会社をグループに入れ、そこで培われた雪対策の技術を応用した提案をしておりました。
結局、「周辺の自然環境との調和」という点で勝った原さん組の案が通ったわけですが、
負けた方のグループの幹事会社である日本最大手の設計会社の関係者は激怒し、
コンペ入選作公表のパーティーをボイコットしたそうです。
「単純に、ドームだから(実績のある)竹中さんがいいってことじゃないですか!?」
なんて声はまだ紳士的な方で、中には怒りに任せて
ちょっと書けないような内容のことまでぶちまけている関係者もいました。
要するに
「応募する方も何も考えちゃいない。選ぶ側も何もわかっちゃいない!」
ということで、この点についてはあれから2年を経た今でも、
「冬季の芝使用」について有効な具体的技術が提示されていない点からも明らかです。
また、彼らに言わせれば「最終段階でひっくり返った」ことについて、
疑問の声も大きかったそうです。
何があったのかは証拠が無いので言えませんが、
“何かあった”と思わせずにはいられないほどの唐突な結論だったそうです。
黙っていようと思ったんですけれど、2年たっても(竣工まで2年となっても)、
最大の懸案について何も手だてがないということについて
大いなる憤りを覚えましたので暴露させていただきました。
僕は札幌市民ではありませんけれど、
血税を投入される市民の方はもっともっと怒ってもいいですし、
コンペにかかわる資料の情報公開を求めてもいいと思います。