少しは冷静になりましたか?
北海道に開拓の鍬が入って130年(私や柳沼さんの先祖は、屯田兵の記録係だった)、
この不毛の大地では、開拓初期には餓死者が多かった。 食べていくのがやっとだった。
そういう状態では、「文化」どころには気が回らなかった。
30年前に北海道開拓記念館が出来た。 27年前、札幌オリンピックが開催された。
20年前に道立近代美術館が出来た。 3年前に初のプロスポーツチームが出来た。
去年、中島公園に、世界に誇れるコンサートホールが出来た。
日本の中の「後進地域」である北海道にも、やっと「文化らしき物」が出来てきた。
この先、50年、100年と、コンサドーレを育てて行かなければならない。
この仕事は、現代に生きている道産子の使命である、と私は考えている。
俄かファンを巻き添えにする気は無い。 ブームが去れば、いずれ脱落していくから。
今、コンサドーレの外国人監督が辞めさせられた。
同じようなことが、実は120年前に起こっている。
当時、札幌農学校の教頭だったクラーク博士が、わずか半年でアメリカに帰国した。
わずか半年間ではあったが、学生達に与えた影響は大きかった。
クラーク博士が帰国する時、学生達は島松まで見送りに行った。
馬や船ではなく、飛行機の時代になったが、もし、フェルナンデスが札幌を去るのなら、
私は旗とダンマクを持って、千歳空港まで見送りに行きたい。
つまみ出されてもいいから、思いっ切り「フェ〜ルナンデス!」と叫びたい。