初めて投稿いたします。
どうも昨日発表されたHFCの新体制の評判が悪いようですね。
実は私は札幌市役所に勤めているので,非常に耳が痛いです。ただ札幌市
の立場(といっても私はただのヒラ職員ですし,コンサ担当の部署にいるわ
けでもないのでなので,これは私の個人的見解ですが)から一言みなさんに
弁解をさせてください。
HFCの経営状態が悪いのは皆さんご承知の通りです。でもただそれだけ
で,札幌市が財政支援(今年の場合は融資ですね)する訳には行きません。
なぜならHFCのように札幌市に本社がある地場産業で,かつ経営が悪化し
ている会社はこの不況では山ほどあるのが現実だからです。そのすべてに財
政支援していたのでは札幌市が破産してしまいます(皆さん意外に思うかも
しれませんが,札幌市の財政状況ははっきりいって悪いです。川崎市や横浜
市とは大きな差があるのです。)。
そんな中でHFCに財政支援するにはそれ相当の「理由付け」が必要なのです。もちろん,コンサは札幌あるいは北海道をホームタウンとする唯一の
プロスポーツチームで市民・道民の希望であるということ,そしてカンバッ
チ署名キャンペーンの盛り上がりから考えると,理由付けとしては十分だと
思います。
しかし,ここが大切なところなのですが,札幌市のお金は市民の税金なのです。大切な税金の使い道に札幌市は責任をもたなければなりません。ただ
でさえ今年はドーム建設に多額の予算を使います。そのうえHFCにお金を
出すとなれば,当然「なぜそんなお金があるのなら,もっと大事な福祉にま
わさないだ」とか,あるいは「HFCの経営状態では融資したお金が返済さ
れないのではないか」という意見が出てくるでしょう。
こういった意見に対し「コンサにお金を出すことは大切なことであり,市民の利益になるのだ」ということを訴えなければなりません。そして,大切
な市民の税金から貸し出したお金が,きちんと返済されるよう経営状態を見
守らなければなりません。
そこで札幌市幹部のHFCへの派遣という話が出てくるのです。決して天下りしようとかコンサを好き勝手に動かそうなんてつもりはありません。そ
れに厚別競技場が市営であることやその他PRのことを考えると,HFCと
札幌市は綿密に連絡を取り合う必要があります。そういった点でメリットが
あることは見逃せません。
皆さんにもいろいろな不満はあるでしょうが,コンサのことについて札幌
市は必死で頑張っています。ただ「市」という立場上,そしてお金の出所が
税金である以上,どうしても行動には制約を受けます。「金は出すけど口は
出さない」という態度はとれないのです。
最後になりますが,市職員も職場でカンパや署名に取り組んでいます。また,去年はたくさんの職員が(もちろん自腹で)チケットを買って試合を見
に行きました。今年もきっと行くでしょう。市役所では,組織としても個人
としても努力していると思います。
「まだまだ努力が足らん!」とおっしゃりたい気持ちは解ります。「役人
に球団経営ができるのか!」ごもっともです(ただ,役所=商売下手,民間
=商売上手,という一面的な見方には賛成できません。多分にそういう面が
あるのは事実ですが。)。しかし,どうか苦しい立場を解ってください。
もちろん私もコンサは大好きです。株も買ったしファンクラブにも入った
し去年は厚別で全試合みたし,今年も個人でできることは精いっぱいやるつ
もりです。
以上だらだらと長い文章ですみません。でもこれが今の私の正直な気持ち
です。