新年、明けましておめでとうございます。
今年のコンサは、昨年の昇格失敗から早々に、大幅な予算カットと段階的クラブ強化方針
というものを表明した最初の年を迎えることとなります。
この方針は、これまでのどちらかといえば単年度ごとの目まぐるしい外人選手の補強を
中心としたクラブ作りとはかなり違います。
その方針転換についての評価はさまざまあるでしょうが、その背景を推察することも無駄
ではないと思いますので、述べて見ます。
最近、個人的には異常とも思えるような日ハムの新庄歓迎騒動を見ました。
確かに有名人ですし、話題性はあるでしょうが、日ハムが補強するべきポイントは
ほんとに彼だったのか、昨年の低迷の原因と補強が合うのか、という点より、道内の
人にとっては、それより知ってる選手が入ることのほうが親しみやすいのは当然です。
あたらしいものがスキだという道内人気質と言われますが、有名人がスキなのではないか
という思いをもったとき、ふとコンサを振り返ることとなりました。
そもそも設立に際し、道内財界で反対やら無視やらが存在した中の船出でした。
そうであればクラブ運営ではまず道民に注目してもらう必要があったのでしょう。
また、株主でもありスポンサーでもある立場の人が経営者でもあった以上、話題性が
なければお金を出し続ける理由も希薄となります。
クラブの継続的な経営体制の確立や、資金マネジメントという経営の基本は、まず存在
理由が疑われて出発したコンサドーレに、それを省みる余裕はなかったのではなかったか。
そして、話題性を何より好む道民気質において、「話題性」を保ち続けることがその存在
理由を証明することと感じていたのではないか。そう思えます。
では、なぜ今回、方針転換したのか。それは、いうまでも無く「兵糧切れ」。
HFCが今年補強を思い切ってやれたのは、持ち株会の増資資金があったからです。
それは約3億。そして、今年昇格失敗で出るだろうという赤字も3億。
とすれば、バックに大きな親会社のいないHFCにとって金庫の中は空っぽです。
目玉となる話題は、金で持ってこれない以上、貧弱だと言われても自前で作るしかない
ということだと思います。話題性のみがコンサの存在理由とするなら、明らかにその
性格が薄れたコンサに魅力がなくなるのは当然でしょう。でも、ほんとにそれだけなのか
今年、ある意味試されるのはこれからのように思いますし、楽しみでもあります。