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Subject: 「指示が伝わらないから」は言い訳にならない。
From: 伽藍
Date: 2001年8月28日 02:53:14
Reply-to: Re: 俺が発信出来る唯一の方法なので By ひひだ


 いささか読むのに疲れながら、このツリーを眺めていました。
 ひひださん、よく拝見してますよ。あなたの言いたいことはよく分かるし、あなたの熱い気持ちは私にも充分伝わった。だけど実状として、

 「お前の言いたい内容は理解できる」
 「でも、お前の相手に対する言い方は悪い」
 「だから、お前が悪い」

という「三段論法」(!?)に乗っかっちまう日本人も多いんじゃないかな。たいてい頭ごなしな言い方をすると、話の半分も聞いてもらえないうちに反発を買っちゃいますよ。まあ、釈迦に説法かもしれませんが。

 ここからは、いささか厳しい話をしますが、もし「指示がよく聞こえなかったから、状況が分からず失点を許してしまった」という選手がいたら、私は彼をプロ失格だと考えるでしょうね。聞こえなくても、やれ、と。
 日本代表を考えてみて下さい。すごい歓声で指示が聞こえないなんて、しょっちゅうのことではありませんか? イタリアやイングランド、ブラジルやアルゼンチンの代表のホームゲームではどうか。見るからに選手同士の声が聞き取れないような状況でも、それなりに彼らはやっているでしょう。観客の騒がしさを言い訳にする選手は見たことない。
 もちろんコーチングは必要な要素。だけど、コーチングがうまく伝わらないケースだって現実にあるわけで、だからこそ最後の決め手になるのが個人の判断力と勇気なのです。とどのつまりは自分で決めなければならない。シュートを撃つか、パスを出すかを決めねばならないのと同じように。肝心なときに人任せではダメなのです。

 サポーターの立場で言えば、状況に応じたチームへの配慮は絶対に必要です。つまらぬシュートミスに拍手したり、闇雲にブーイングを飛ばすのは無意味なこと。負けたから罵るという杓子定規なやり方では選手だって反発するでしょう。
 ただ、あまりに過敏な規制もどうかと思うし、「この場面では静かにしよう」というところで、ゴール裏以外がワイワイ騒ぐのも、現状では当然あり得ることで仕方ないのでは。ホームゲーム(特にドーム)では尚更そうです。ここは、観客がサッカーを見る目を自分自身で養うことを期待して、長い目で見守っていいと思う。一つひとつのプレーにうまく反応するのは難しいですよ。特に「発展途上国の後進地域」では。



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