はじめまして。
皆様の書き込みを見ておりますと、札幌ドームでは冬季にサッカーフィールドが使えないということが、評判が悪いようですね。
ただ、別に札幌市の肩を持つわけではないのですが、「冬にサッカーができないドームなんて建設の意味なし。無駄。」という論調には、私は賛成できません。

そもそも札幌ドーム建設は、ワールドカップのためのサッカー専用スタジアム建設が計画されたときに、「何百億円も使ってサッカー専用スタジアムを作っても、ワールドカップ後はどうするのか。結局冬はつかえないのではないか。それならば、百億円上乗せすれば、長年の夢だったドームがつくれるのだから、サッカー・野球併用でドーム化できないか。」という議論がきっかけだったと記憶しています。
とすると、札幌ドームは、サッカー専用スタジアム（夏季のみ使用）建設のついでに、屋根つき野球場（オールシーズン対応）を、経費抑制のために、ひとつの建物にまとめて建設したものだと、こう考えることはできないでしょうか。
つまり、札幌ドームという施設自体は、紛れもなく、第一義的にはワールドカップ開催のために作られた施設ですが、だからといって、オールシーズン型サッカー場を目指したわけではなく、極論すれば、あの屋根はサッカー以外の用途（主として野球でしょうが）のためについていると、こう割り切るしかないと思うのです。

もちろん、私だって、冬にドームでサッカーが出来ないのは残念ですし、それに、Ｊが冬シーズン制に移行したら、コンサはどうするんだろうという不安もあります。なにより、やっぱり北海道ってのは、まだまだ「サッカーより野球、コンサより巨人」という土地柄なのかなあ（特に年齢層が上の方々は）とも思ってしまいます。
しかし、少なくとも、建設した側では、そもそもサッカーが冬に出来ないことは織り込み済みで計画を作ったわけですから、「冬にサッカーが出来ないから税金の無駄」といってしまっては、札幌市に厳しすぎるんじゃないかと思いますね。

ここに書き込んでいる皆さんは、コンサのサポーターの方が中心で、サッカーが好きな方が多いでしょうから、ドームについても「サッカースタジアム」という視点で見たうえで「冬に使えなければ無駄」という結論が出てくるのかもしれませんが、「サッカースタジアム」としては冬に使えなくても、ドーム自体が冬に使えないわけではないはずです。
ドームはサッカー以外の用途もある「全天候型多目的施設（札幌市が計画段階で使っていた表現です。）」として作られたのであり、こうした広い視点から評価する必要があると思うのですが、どうでしょうか？

（追伸）
私はドームの冬季サッカー使用を否定しているわけではありません。
現状では経費等で困難だという話ですが、なんとか冬季使用が可能になるように、引き続き、札幌市には努力して欲しいとは思っています。