私は、以前札幌放送局に勤務していたこともあるＮＨＫの職員です。
この書き込みを見た時から、いろいろとレスしたかったのですが、
ＮＨＫの１職員である私個人の発言が
「ＮＨＫの見解」と誤解されるのを案じて、しばらく静観していました。
でも、いろいろ反応される方も多いので、
あくまでも個人の発言として、書き込みます。
まず、事実関係からご説明しますと、
福岡では、今年の３月２２日（月）の午前１０時から８５分間、
「ふくおかスペシャル・徹底討論 今年こそ！アビスパ福岡」
という番組を、福岡県の単独ローカルで放送しています。
番組内容の記録（文書）を読みますと、
出演は、川渕三郎チェアマン、玉木正之さんの他に
運営会社・福岡ブルックスの町田常務、福岡市スポーツ振興課の佐藤課長
昨シーズンでアビスパを退団した岩井厚裕さん、
サポータークラブ・エスコティーバの井上さん、
コラムニストのトコさん、スポーツドクターの新原勇三さんで、
司会はＮＨＫ福岡の局アナとアシスタントとなっています。
内容としては、参入戦を勝ち抜いた今年こそＪ１で好成績を期待したいが、
過去のように赤字を出す経営でいいのか？
今後の税金投入の是非と、スポンサーが撤退した時はどうするか？ など、
過去の責任追求というよりは、
今後の方針の討論が、熱く行われたようです。
仙台では、平成９年６月２２日の午後６時１０分から２８分間
「ドキュメント東北・どうする赤字１４億円 ブランメル仙台再建の課題」
という番組を、宮城・福島・山形・岩手・秋田・青森で送しています。
出演は、玉木正之さんの他、運営会社・東北ハンドレッドの糀正勝さんで、
司会はＮＨＫ仙台の局アナです。
こちらのほうは、時間も短く、討論番組というよりも、
あらかじめ取材したＶＴＲのコメンテーターというような役割で、
「北海道クローズアップ」にスタジオゲストを呼んだ形式の番組です。
ただし、番組内容は１４億円の赤字を徹底的に追求しているようです。
物理的に、ＮＨＫ札幌でもこのような番組を行えるだけのパワーはあると思いますが、
一度「北海道クローズアップ」という番組で放送した話題だけに
（私は関東在住のため、その番組を見ていないので何とも言えませんが）
あの番組で説明しきれていないのは何か？
という視聴者の声が相当数なければ、再び動くことはないと思います。
もし皆さんがこのような番組を望むなら、
その理由を明確に記入したお手紙を、ＮＨＫ札幌の視聴者ふれあいセンターあてに
送ってみて下さい。
ＮＨＫ職員として無責任な言い方かもしれませんが、
ＮＨＫの地域拠点局には、独自の編成権がありますので、
東京にいて、札幌ともコンサとも全くかけ離れた分野を担当する私には、
地方局の番組の提案を出す権限もありませんので、ご了承下さい。
余談ですが
ＮＨＫでやる番組では、スポンサーの名前はいっさい出せません。
（多分スポンサー名入りのレプリカでの入場もお断りになるでしょう）
ニュース以外はどんな特例もできません。
白い恋人とか、サッポロビールとか、クラシックとか、
みんな企業名・商品名をしゃべらずにスポンサー関係の議論をしなければいけません。
ややこしくてストレスたまるよ。