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: : あれ、何か予想していたAkiさんの返答と違う(笑)
: なんで?
いや、ひょっとしたら河内さんの主張と一緒にしていたかもしれないです。
「文化」に公金を使うのはいい。でも、今のコンサはそれに値しないっていうのと。
: 何度も書くけど、ただハードだけ揃えてもダメなんだって。世界で見ても今の状態でこれだけ施設が充実してる国なんてそうはないよ。でもね、ハードだけなんだよね。
: 例えば、ロンドンなんかは、演劇が皆さん好きでミニシアターとか倉庫の一室ででさえ公演が行われてたりするのね。ニューヨークだって、演劇を大学で教えてるだけでなく個人がレッスンのスタジオを経営してたりするし、それにパトロンが出資してたりするのね。
: コンサートホールの事だったから、演劇を例にとったけど、そういう土壌があって初めていろんな施設を充実させていこうってベクトルが生まれると思うんだ。住民だってそれを望む人が多くいるだろうしね。
: 俺が言いたいのは、底辺がないのにピラミッドのトップだけ作ってもしょうがないってことなんだ。文化って言葉は心地いい響きだけど、支えていく住民の土壌がない、言い方を変えれば、クラシックの何たるかを良く分かってない人達に、いきなり絢爛豪華なモノをドンと与えても無駄でしょ、って事なんだ。「あらあら、いい会場が出来たね。」じゃダメなの。それだったら、各家庭で要らなくなったピアノとかを必要な子供達に寄付したり、クラシックで使う楽器って触れる機会って少ないから、そういう楽器の教室を定期的に開いて、生の音に触れさせていくとか、そっちの方がずっと文化的だしお金もかからないよね。
: またまた外国の例を出して申し訳ないけど、彼らは俺達より金はないけど、自分達の好きな事にはシブチンじゃないよ。周知のところではバルサ、サグラダ・ファミリアだってみんなの入場料と寄付だけで作ってるし、アメフトのグリーンベイだって市民株主制度で運営されてる。ウィーンであろうと、シカゴであろうと、楽団の指揮者の名前を支えてる人はみんな知ってるんだよ。札幌の住民が新しく出来たホールを現在有効に活用してるって言うんなら、その人達が一体どれだけ札響の指揮者の名前を知ってるんだろうか。クラシックが好きっていうなら、小沢が今度どこに移るのか知ってるのかな?多分知らないよね。ウィーンやなんかの人達は音楽に対して博識であるばかりでなく、自分たちの町の交響楽団を誇りにしてる。自分達で支えてるから。もちろん税金でも養ってるんだろうけどね。
: 最近再建されたけど、丁度スペインに行った時、ホセ・カレーラスが在籍してたオペラホールが焼けてて、盛んにそれの寄付金集めの運動が行われてたよ。歴史のある建物だから、再建には税金も入ったろうけど、彼らは「自分達のモノ」に対して「自分らのモノは出来る限り自分らで」という、はっきりとした姿勢を取ってた。今のコンサにはない姿勢だよね。全て人任せ。人の金目当てでしょ。自分の財布も人の財布も一緒なんだ。これは間違いなく自分の首絞めるよ。
: ただコンサが好きだからじゃダメなんだよ。その地に、サッカーってモノがしっかり根付いて住民がそれに対してのしっかりした見識を持てるようになって初めて文化って言葉を語るのを許されるんだと思うんだ。
:
日本の文化に対する現状を無視しても始まらないと思うんですよ。
読んで頂けたかどうかわかりませんけれど、以前ここで私も同じようなこと書いて
います。日本で、「文化」の事分かっている人間どれだけいるのかって。
自前で作った文化は、自分の手で捨てて、外国から買って来た文化有り難がっていて
そんな程度の低い国なら、御託並べてサッカーに公金ふんだくったって構わねーだろ、
みたいな。
それは別にしても、どのみちこの国で「文化」やろうと思ったら、今の所上位下達しか
ないんじゃないでしょうか。悲しい現実としてね。
「ハコ」は、その為の必要悪だって思う事にしています。
できてしまったものを砂上の楼閣にしないために努力して、文化を作るんだって。
「素晴らしいもの」ができてしまったんだから。あとはそれを錆び付かせないように
しないと、税金の無駄と言われないようにね。
ピラミッドの話を例に出されましたけれど、勿論底辺から積み重ねる石も大切だけれど
最後にかぶせる頂上の1個の石に合わせて下の石を積んでいく、って考えだって
私は間違っちゃいない、と思ってますから。
: 長くなってしまったけど、このように俺の考えは首尾一貫してると思うんだけどね。
その事に異を唱えてはいませんから、私は。
:どんなものでも最初は娯楽から始まるんだよ、個人のね。だったら最初はどんなに小さくても、
:好きな人達の裾野を広げる事から始めようよ。それが広がったら、コンサはバルサに
:もユナイテッドにもなれるよ。栗山はたまたま成功したに過ぎないよ。これからあの例が通用するかは未知数だね。
目指すはそこですよ、私もね。