: その時北海道にプロサッカーチームがないかもしれないのは、河内さんの言葉を借りれば、そこに「需要」がないから。必要とされていないものに、なおさら税金はかけられない。という話の展開である。
北海道にプロ野球チームがないのは、「需要」がないから?
ディズニーランドが千葉にしかないのは、「需要」がないから?
東京には私営のコンサートホールも多数あるのに、札幌市がお金を出してキタ
ラを作らなければならなかったのはなぜでしょう。上の論理で行けば、民間が
やらなかったのは「需要がないから」ですよね。なんで需要がないのに、札幌
市はお金を出したんでしょう。
確かに、札幌では、興行収入を満たすだけの需要がないのは事実でしょう。
なんで東京だと十分な需要があるのに、札幌だとないのでしょう?
旭川だともっときついでしょうね。
純粋に市場経済だけで行けば、一極集中が進むだけです。
適度に市場に介入し、行き過ぎた一極集中を正すのは、行政の役目です。
キタラを作った理由もそうでしょう。
ここで、キタラは良くてコンサはダメだとしたら、その理由は、「既に認知さ
れたもの」と「まだ認知されていないもの」の違い以外には、私には見出せま
せん。
泥縄ではなく、長期的展望に立って臨むのは、これまた民間ではなかなかでき
ない行政の役目です。
従って、分析と信念に基づき、プロサッカーが文化として定着すると予想する
のであれば、現在行われている、育てようという試みをバックアップするのは
行政の役目です。
勿論、それはHFCに限ったことではありませんし、方法は慎重に検討すべきで
す。慎重に検討した結果が「公金投入止む無し」であれば、公金を投入すべき
でしょう。
# 慎重に検討していないところが問題ですが、それは政治家と、そんな政治家
# を選んだ選挙民全体の責任です。