JFL

意味

JFLというのは、正式名称『ジャパンフットボールリーグ』といい、その英文訳「Japan Footbal League」の頭文字をとった略称です。従来のJFLは、99年Jリーグが二部制に移行するにともない、98年シーズン終了後に解散しました。当初の計画では、このまま無くなる予定でしたが、解散が決まった後に、アマチュアクラブからの強い存続要望があり、JFLに代わるアマリーグが99年からは発足することになりました。こちらは、日本フットボールリーグといい、略称は同じく「JFL」です。

従来、日本のプロサッカーチームにとって、Jリーグが最高峰のリーグで、その下位にあるリーグがJFLでした。JFLは、その昔、日本サッカーリーグと呼ばれていたJSLがJリーグ誕生に伴い、発展的に解消された際、アマチュアリーグの最高峰として誕生しました。その後、Jリーグに参加したいチームが表れた場合、JFLから昇格する手順になったので、Jリーグの二部リーグ的なイメージをもたれるようになってしまいました。しかし、JリーグとJFLの間で、入れ換え戦などは行われなかったので(昇格のみ)、二部リーグと呼ぶには厳密な意味で語弊がありました。プロクラブにとっては二部の位置づけでも、アマチュアクラブにとっては国内で最高峰の全国リーグだったからです。

Jリーグでプレーを行いたいクラブをゼロから作る場合、まず都道府県リーグに参加しなければなりません。地域によっては都道府県リーグに何部もあったりそのしたに市町村リーグがあったりします。99年にJ2リーグが出来て、Jリーグ昇格を目指す、サッカークラブの手順が一個増えました。従来は、トップリーグ(J1リーグ)でプレーを行いたいクラブは、都道府県リーグ→地域リーグ→JFL→Jリーグだったのですが、JFL→Jリーグのところが、JFL→J2リーグ→J1リーグとかわりました。もちろん、昇格するためには、それぞれのリーグを勝ち抜く必要が有ります。各リーグは普通、一年間行われますから、それぞれ昇格するには、一年以上の時間を要します。J1リーグとJ2リーグの参加クラブの条件は少し異なりますが、JFLに昇格したら、J1かJ2リーグの準会員になるための申請がだせます。準会員になるためには、Jリーグが要求する幾つかの項目を満たさねばなりません。

コンサドーレ札幌ができた当時(96年)は、JFLに所属していた東芝サッカー部を引き継いだ形のため、最初からJFLに所属しており、二年間このリーグで戦いました。96年4月にJ準会員申請を行い、97年シーズンで優勝しJリーグ昇格を決めました。

さてこのJFLは、Jリーグが99年から二部制に移行するに伴い、無くなる予定でした。しかし、その後、アマチュアクラブからの「全国規模のアマリーグを存続して欲しい」という強い要望があり、JFLに代わるリーグが作られることになりました。できた新しいアマリーグが、『日本フットボールリーグ』です。その英文訳“Japan Footbal League”の頭文字をとった略称“JFL”は、従来のJFLと同じですが、微妙に変わっているので、区別するためにこの新しいJFLを新JFLと呼んだりしていました。しかし、新JFLと言う呼称は、あくまで旧JFLとの区別のために用いるのであって、そのようなリーグ名があるわけではありません。リーグ名は単に“JFL”です。

この新JFLという言葉自体も、出来たばかりの頃の99年は結構使われましたが、年を経るにつれ、単にJFLという呼び方になってきています。あえて旧JFLと区別する必要もなく、ほとんど一緒だからでしょう。

99年に再編されたJFLは、当初12チームでスタートしましたが、年々地域リーグからの昇格組を加え、2001年はついに16チームになりました。現在では、Jリーグに昇格するクラブは必ず、このJFLを経る必要があるので、伝統ある競合アマチュアチームとの対戦を勝ち抜かねばなりません。そのためこれらのチームは、JFLの門番と呼ばれていたりします。

  1. ジャパンフットボールリーグ – CSレキシコン
  2. 日本フットボールリーグ – CSレキシコン
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