意味
サッカーでは、そのプレーする内容に応じて、競技者(プレーヤー)をポジションとよばれる名称で呼ぶことがあります。
現代サッカーにおけるポジションの定義はだんだん曖昧なものになりつつあります。従来、攻撃的な選手(FW;フォワード)、守備的な選手(DF;ディフェンダー)、その中間の選手(MF;ミッドフィールダー)、試合でただ一人手を使うことが許される特殊なポジション(GK;ゴールキーパー)といった範疇で説明されていたものが、それだけでは説明できなくなっています。
これはサッカーの戦術の変化によるところが大きいです。チーム全体で守り、チーム全体で攻撃するといったトータルフットボールの考え方が普及し、常に仕事をしていることが選手に要求されるようになったためです。このため、DFであってもFWより前にでて攻撃に参加することがありますし、FWであってもゴール前での守備に参加することが求められることがあります。その中間であるMFにおいては、それこそ千差万別、いろんなタイプの選手が存在します。GKとて例外ではなく、現在のGKは時にペナルティーエリアをでて足だけでプレーすることが求められたりします。
こうした現状では、従来のポジション分けで一括りに選手を分類するのは難しくなりつつあります。とはいえ、実際の試合では選手にはおおよその仕事と働き場所が割り当てられており、また選手毎に決まった特徴があるのも事実です。そういったものを簡単に説明するには、やはりポジションという分類は便利なものの一つではあります。