この日、HFC事務所において、岡田武史監督が来季続投を正式に発表した。HFCはすでに昇格の決まった11月上旬に、契約の切れる岡田監督に来季の続投を要請していた。この時、岡田監督が示した条件は、選手強化費の増額、今年まで単身赴任だったため別居中の家族との同居、の二点。共に解決のめどが立ったため、この日の発表となった。
選手強化費(人件費)は今季4億円。これを来季は7億円近くまで増額する見込み。現在、市民持株会で行われている増資はこれに回されることになっている。この7億円という額、J1の中では最低クラスにはいる。岡田監督によると、来季の最低の目標はJ1残留、年間勝ち点で30点を目指す。98年Jリーグで戦った時は、年間34試合で勝ち点35。来季は年間30試合になるので、あの時よりやや上のペースを目指す必要がある。いずれにしても、厳しいシーズンになることは間違いなく、足りない部分を補うべくサポーターの頑張りも今季以上のものが求められる。
以下、発表された公式コメント。
・岡田武史監督:
コンサドーレ札幌のJ1最初の年に監督として指揮をとることになりました。来季は今年以上に厳しい戦いになるとは思いますが、チーム一丸となれるようなチームづくりをしていきます。苦しい時も、いつも応援してくれたお金には換算できないサポーターの皆様の力が支えになります。また、応援を宜しくお願いいたします。
・田中良明HFC社長:
2001年度、岡田監督に再度、指揮をとってもらう事になりました。今季はJ2優勝という最大の目標を達成いたしました。来季はJ1で厳しい戦いになるだろうけれど、とにかく「北海道の元気」の為に、精一杯戦っていきたいと思っています。