この日から、のシドニー五輪アジア一次予選グループ6の大会が始まった。このグループに含まれるのは、日本、香港、マレーシア、フィリピン、ネパールの五カ国。試合方式は、香港、日本の二国開催で、総当たりリーグ戦二回戦制。各国とも計8試合をこなす。このグループの一位チームのみがアジア最終予選に進出できる(各グループの試合開催方法は、グループ内のサッカー協会の話し合いによって決まるため、異なる。各グループ一位のみが最終予選へ進出というのは同じ)。約一週間かけて行われる香港ラウンドの初戦は、フィリピン。
この一次予選の優勝候補に上げられる日本であるが、コンサドーレ札幌サポーターの関心は、札幌から選ばれた吉原宏太選手の出番があるかどうか。試合は、日本時間19:00に始まった。吉原選手は、先発ではなかったがしっかりベンチ入り。試合の方は、開始すぐに、平瀬智行(FW;鹿島)選手が相手DFのクリアミスを見逃さず、先取点を上げると、前半21分までにハットトリックを達成。さらに、小野伸二(MF;浦和)、明神智和(MF;柏)、平瀬と続き、前半だけで6得点、平瀬選手は4得点の大活躍。
後半に入っても攻撃の手をゆるめることのない日本は開始早々中村俊輔(MF;横浜)選手がFKを直接決める。そして後半6分、ついに吉原選手が国際試合デビュー。FW平瀬選手と交代でピッチに入った。競争の激しい今の五輪代表に生き残るには、このチャンスをしっかり生かす必要があったが、後半17、33、40とハットトリックを達成。結局、後半は、他にも本山雅志(MF;鹿島)、小野、オウンゴールなどで7点を叩き出し、計13-0で快勝した。
相手が格下のフィリピンであったとはいえ、デビュー戦でしっかり結果をだした吉原選手。それでも、今まで国際試合での実績のない同選手にとって、今後も出場機会があれば、コンスタントに結果を残す必要がある。そして厳しい試合でここぞという時に仕事をすれば、実力を評価され、五輪代表に残ることが出来るだろう。香港ラウンドは残り3試合。日本ラウンドは、6/26から4試合行われることになっている。
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