Jリーグの公式サイトに、「Jリーグスタジアム観戦者調査2010サマリーレポート」が掲載されている。
Jリーグ全クラブのホームゲームで実施された来場者へのアンケートの解析結果のレポート。スタジアムの来場者がどんな人たちなのかを調べた内容。アンケートの回収率も90%を超えており、かなり優秀。詳細に解析しており、68ページもある。2009年と2010年の比較データも掲載(アンケート項目によっては、2008年と2009年の比較)。Jリーグ平均と各クラブの比較もできる。
コンサドーレの対象試合は、2010/8/7第21節ギラヴァンツ北九州戦(厚別)。コンサドーレの場合は、ドームと厚別で客層が変わるが、コアサポ比率が多くなる厚別の解析結果が出ている勘定になる。
サマリーレポートはボリュームがあるので、興味のある方は実際に読んでもらうとして、注目したのは、“スタジアム観戦の動機”の“勧誘行動”(34ページ)と“被勧誘行動”(35ページ)の項目。札幌は、勧誘行動こそリーグ平均であるが、実際にスタジアムに来場した人が他人から誘われたことがある経験がリーグ平均にくらべ非常に少ない。36ページの相関図を見ると、そのことがよくわかる。コンササポはそれなりに誘ってはいるが、それが実際の来場につながることが少なく、スタジアムに行く人は誘われることなく本人が行きたいと思った人ということになる。
ドームではなく厚別の調査結果なので、来場者にコアサポが多い傾向にあることを差し引いても、リーグで披勧誘率が下から二番目というのは、少々問題である。
先日行われた「サポーターズ集会」でも、2010年シーズンのホームゲーム入場者数が計画見込みを大きく割り込んだことが説明されたが、動員には、チームの成績、営業活動だけでなく、サポーターの日頃の行いも重要な要因であることがレポートからくみ取れる結果になっている。入場者数増には、新規来場者の増加が必須である。
関連外部サイト
About Jのページには、過去分(2004年〜)も掲載されている。