北海道立林業試験場がハマナスの新品種『コンサレッド』を開発した。この日発行された同試験場の刊行物「グリーンメール」No9に紹介されている。
今回、林業試験場が10年以上かけて、ハマナスなどのバラ属の交配により開発した新品種は4種類。それぞれプリティーシャイン、ノーストピア、北彩(きたあやか)、コンサレッドと名付けられ、北海道をイメージするような名となっている。
ハマナスは、バラ科バラ属の低木樹で耐寒性が強く海岸などに自生する。初夏に花をつけ、最近では観賞用としても栽培されている。原産地は日本~東アジアで、英語では、Japanese Roseと呼ばれることもある。昭和53年7月26日に北海道の花に指定されている。
新品種のうち、『コンサレッド』は、北海道に自生するヤマハマナスに、ヨーロッパ原産のルブリフォリアバラを交配したもの。開花時期は6月中旬~7月上旬で、花はハマナスより小振り。名称の由来は、もちろんコンサドーレの赤をイメージしたものだが、実際の花は濃い赤紫の花をたくさんつける。現時点では、農林水産省へ品種登録の出願中で、これらの品種が園芸用として市場に出回るまでは、まだ数年が必要とのこと。
北海道で、コンサドーレに北海道をもりあげる夢を託して名前をつけたのは、かつて小惑星に「consadole」とつけた例がある。
関連リンク:
- 北海道立林業試験場→組織改編、URL変更:http://www.fri.hro.or.jp/
- から、緑化樹センター>刊行物>グリーンメールNo9に、コンサレッド他4新品種の写真・説明掲載(PDFファイル)
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