文・写真/ワナダン本舗・中村智嗣
今日、いよいよJ1AWAYラストゲームの仙台戦を戦う事になった。このチケットの発売日が確か10月6日。おりしも11月に行われる日米野球のチケット発売日と重なり、10時少し前から ロッピー前には数人の人が列を作っていた。チケットはどうにか手に入ったがツアーで行く人もかなり大変だったようで、仙台直接乗り入れできないツアーも出現、行きは花巻経由・帰りは山形経由で往復したようだった。
そんな幾多の困難を越えて昼過ぎに仙台スタジアムに到着した。行った人から「きれいなスタジアムだ」と聞いていたのだが、いざ今回入ってみると本当だった。AWAYを実感できるほどに広がる黄色い波が迎えてくれた。今回のチケットは諸般の事情によりSS席(ホーム寄り)で隣には熱血・仙台サポの方もいた。しかし危険は全く無く至ってフレンドリーな雰囲気の中で試合を見る事が出来た。
さて今回のスタメンは次の通り。
<札幌>
GK:佐藤(洋)
DF:佐藤(尽)・ビジュ・大森
MF:森下・今野・西田・和波・小倉
FW;相川・曽田
<仙台>
GK:小針
DF:安藤・リカルド・小村・村田
MF:森保・阿部・山田・財前
FW:山下・マルコス
ここ6試合勝つことが出来ず足踏みを続けている仙台だが、ここホーム・仙台スタジアムで 勝ち点1を獲得するとJ1残留確定する。目の前に明確な目標がある仙台は気合十分のようで負傷の噂があるFWマルコスも強行出場して必勝を期す。
一方、札幌もこの試合に負けると99年に湘南が作ったAWAY最低勝率(.071)を下回る(.064)勝率になってしまうので気合を入れて戦って欲しいものだ。今日のポイントは両サイドで1対1に負けない事とFWマルコス封じができるかどう かだろう。
定刻どおりにキックオフ、いきなり仙台は左サイドに展開して村田に渡して攻撃を仕掛ける。残留を掛けた戦いという事で仙台サポーターの気合の入りも最高潮に達しており、スタジアム全体に響き渡る。屋根の反響も利用しているだろうが・・・
前半15分はどちらかといえば仙台がボールを支配して両サイドからの攻撃を繰り返している。一方の札幌は防戦一方の展開、前線へのパスもなかなか繋がらずおまけにクリアーしたあとのセカンドボールも大方取られている。セカンドを取れないのは攻撃を構成する上では正直辛い。そんな中でもDF大森のパスカットからの積極的なオーバーラップが目に付く。負けじと小倉も右サイドからの突破を試みるなど先制点を取るという気持ちがプレーを通じて伝わってくる。しかし、両チーム共に中盤のせめぎあいから前線へボールを中々送れない両チーム。
そんな膠着状態を打ち破ったのは前半16分だった。村田-財前とつないでセンタリング。ゴールほぼ正面で何と、FWマルコスがフリーで待っていた。マルコスは落ち着いて決め、仙台に先制されてしまった(*_*)
20分にはFKのチャンスで森下-尽とつないでゴールの左隅にヘディングシュートを見舞うもゴールならず・・・
その後は両チーム共に攻守の切替が遅くなかなか攻め込めず、私も隣の仙台サポも一緒に「遅い!早く攻めろ!」と思わず同じ事を叫んでいたりした。(実際そういう状況なので・・・・)
それにしても札幌のマルコスマークはゆるいよ~
後半になっても仙台の勢いは衰えることなく、マルコスも前半と変わらない動きを見せている。リザーブの藤吉も準備は出来ているようだが・・・
仙台の攻めに押され気味の札幌は両ウィングも下げて5バックの緊急システムでしのぐ。相川を前半で諦めてバーヤックを投入してから少しはボールを拾う事が出来て波状攻撃が出来るようになったものの依然としてゴールは遠いまま・・・。縦パス一本の単調な攻めを繰り返す時間もあるがもっと中盤でつないで基点を作って欲しい。そしてパスは集中して丁寧に出す事!受けても動いて取る位してほしいものだ。
37分、安部が左サイドからセンタリング。マルコスが再びフリー状態ですり抜けてダイビングヘッドで2点目をGET! 札幌DF陣はこの飛び出しをオフサイドであると主張したものの認められなかった。
その後の攻めも結局得点になる事は無く0-2で敗れてしまった。
曽田はあいも変わらずの迷調子で足元に送れば取られ、空中戦では当てるものの落としどころが見当違いで自分のところで攻撃の目がつぶれている事に気づいていないのだろうか?
試合終了後、仙台サポーターから「コンサドーレコール」が送られたにもかかわらず、ビジター席からはほとんど反応が無かったがこれは大いに不満であった。確かに悔しい負けではあったがエールの交換はフェアな応援をするということでは当然お返しをすべきいわば「礼儀」的なものなので返して欲しかった。
この点が試合結果以外で残念な点であったが私は隣の仙台サポーターA氏に十分の御礼の気持ちを伝え、サポーターの気持ちも伝えておいた。しばらくはここで試合をする事は無いがいつか再びJ1の舞台で再戦したいものと言って握手を交わしてスタジアムをあとにした。
曽田の突破 | 相川+村田+@ |
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試合終了後うなだれるサポーターがいる中で挨拶に来る選手たち |