この日、J1リーグ2ndステージ第11節鹿島アントラーズ戦で延長Vゴール負けしたコンサドーレ札幌は、来季J2リーグへの降格が決定した。2ndステージ第9節G大阪戦の敗戦で、1敗即降格決定の状況に追い込まれたコンサドーレ札幌は、続く10節市原戦で2ndステージ初勝利を飾り本当に首の皮一枚で生き残った状態で、残る5試合わずかな可能性にかけていたのだったが、この日の敗戦で今シーズンのリーグ戦は終了した。
残り5試合コンサドーレの全勝で、しかも残留争い対象チームの柏に全敗を期待するといった神懸かり的な奇跡を期待しなければならない状況であろうとも、わずかな可能性があるかぎりそれにかけるのが“戦う”ということで、前節の勝利で息を吹き返したコンサドーレはアウェイ鹿島であっても、勝ち点3を胸に刻んでサポーター共々勝負に望んだ。その執念が実を結んだか、小倉選手のゴールで前半を1-0で折り返す。後半開始早々に追いつかれるも、新居選手がゴール前で倒されて得たPKで、再び突き放す。しかしながらこの試合に負ければ2ndステージ優勝の可能性がなくなる鹿島も必死で、再び追いつかれる。試合は2-2のまま今季8度目の延長へ。延長前半終了間際、最後は鹿島の石川選手のシュートがコロコロとゴールに転がって入り試合終了。先制しては追いつかれ、突き放しても追いつかれ、延長に入って力つく、最後の最後まで今季を象徴するような敗戦で来季の降格が決定した。
入れ替え戦の無しの自動入れ替えが始まった99年から、2ndステージ第11節に降格が決まったのは最短記録。J1J2の二部制以降、降格回数2回もコンサドーレ札幌が最多。
発表された田中良明社長の記者会見コメント:
『残念ながら鹿島アントラーズに3対2のVゴール負けで本日J2降格が決まりました。本当にたくさんのサポーター、ファン、道民の方々から応援をいただきましたが、誠に残念な結果になり申し訳ありませんでした。また来季以降、頑張っていきたいと思いますので変わらぬ応援をどうぞよろしくお願い致します。』