この日、HFCは新しい監督としてイバンチェビッチ・ラドミロ監督が就任したことを発表した。成績不振を理由に6/3に解雇された柱谷前監督の後任として、チームの再建を任せることになる。同監督は、プロのサッカー選手としてキャリアを終えたのち、指導者の道に入った20年のベテラン。その間ひたすらコーチを努め、現場一筋のプロフェッショナルな感がする新監督の就任となった。以下、発表された監督の就任記者会見コメントとプロフィール。
イバンチェビッチ監督:
『私が何のために札幌に来たのか、仕事は何なのか、責任は何なのかということについては明らかです。それはコンサドーレ札幌をJ1に残留させることです。コンサドーレ札幌がJ1最下位なのは事実でありますが、ここ数年、私は3つのチームの再建を依頼され、結果、そのチームは1部リーグに残留することができました。Jリーグ再開まで1ヶ月しかありませんが、その1ヶ月をどう使うかは私たち次第であって、敗者を勝者に変えるには十分な期間、非常に大きな変革も可能であると思っています。基本構想は、ディフェンスの更なる強化、アグレッシブさの強調、そして90分を戦い抜ける体力の3つ。選手一人一人の身体的能力も向上させていかなくはならない。その為には、毎日どれだけ一生懸命努力できるかということ。今後、選手に話していくことには3つのポイントがあります。1つは私の考えてる基本的な構想、2つめは自分たちが何をプレーしなければならないか、3つめはそれをどうやってプレーするかという話をしていきたい。苦しい練習の中で選手は段々と自分に自信がでてくると思います。私のやり方でやって問題を解決していきたい。一番大事なことはフットボールというひとつの仕事を選手たちと私が一緒にやっていくのだということです。サポーターの皆さんの力強い応援をよろしくお願いします』
- イバンチェビッチ・ラドミロ:1950年9月4日生まれ、ユーゴスラビア出身。
経歴:
- 選手歴:
- 67-70:FCタコヴォ・ゴルニイ・ミラノヴァッツ(ユーゴスラビア)※3部リーグ
- 70-75:FCシュマディア・アランヴァッツ(ユーゴスラビア)※2部リーグ
- 75-77:FCパルティザン(ユーゴスラビア)※1部リーグ
- 78-80:FCフェネルバッチェイスタンブール(トルコ)※1部リーグ(チャンピオン)
- 82-83:FCグリーブランドフォースUSA(アメリカ)※1部リーグ(チャンピオン)
- 代表歴:
- オリンピック代表1回
- 他:
- 78-79:チャンピオンズリーグ、パルティザン時代(ヨーロッパ)
- 77-78:チャンピオンズリーグ、フェネルバッチェ時代(ヨーロッパ)
- 78-79:カップウィナーズ、フェネルバッチェ時代(ヨーロッパ)
- 指導歴:
- 83-84:FCシュマディア、アランジェロヴァッツ(ユーゴスラビア)※ヘッドコーチ
- 84-88:FCカズマ(クェート)※ファーストチームコーチ
- 88-90:クゥエートナショナルチーム※アシスタントコーチ
- 90-91:FCパルティザン(ユーゴスラビア)※アシスタントコーチ
- 91-93:クゥエートナショナルチーム※アシスタントコーチ
- クゥエートナショナルオリンピックチーム※コーチ
- 93-96:FCレアルオヴィエド(スペイン1部リーグ)※ファーストチームコーチ
- 96/7-98/6:FCアポップファフォス(キプロス1部リーグ)※ヘッドコーチ
- 98/7-99/5:FCラドチキニーシュ(ユーゴスラビア1部リーグ)※ヘッドコーチ
- 99/6-00/6:FCアエク(キプロス1部リーグ)※ヘッドコーチ
- 00/2-00/6:オフカベオグラード(ユーゴスラビア1フ部リーグ)※ヘッドコーチ
- 00/6-01:FCレアルオヴィエド(スペイン2部リーグ)※ファーストチームコーチ
- 01-02/6:FCレアルオヴィエド(スペイン2部リーグ)※コーディネーターマネージャー