この日、栗山町から福井県三国町へメキシコの応援グッズやユニホームが届けられた。
栗山町は早くからW杯出場を見越してメキシコ代表チームのキャンプ地誘致に動いていた。春先には内定までとりつけていたが、正式契約の段になって福井県三国町に変更になった。この日届けられたのは、2年半にわたって誘致活動を行ってきた際に使用した応援グッズなど。内容は大小4種類のメキシコ国旗225枚、ペナント7枚、メキシコ代表ユニフォーム6枚などの定番グッズに加え、実際に北中米カリブ地域予選でのメキシコ応援に使った国旗、選手のサイン入りペナントなど年期の入ったメモリアルグッズなども含まれている。キャンプ地誘致の中心となっていた栗山町の「ワールドカップ推進室」が、キャンプ地に正式に決定した三国町の三国・芦原・金津青年会議所に、「メキシコの応援を引き継いでもらいたい。こちらで使用していた国旗などを受け取ってもらえないだろうか」と打診。三国側がこの申し出を快諾したもの。
これを機に三国町と栗山町の交流の輪が広がればという声もあがっている。キャンプ地誘致では国際サッカービジネスに翻弄され、厳しさを勉強させられた形になった栗山町だが、一方で国際レベルの駆け引きでは「転んでもただでは起きない」といったたくましさもごく普通のこと。国際レベルの駆け引きにふれた栗山町には転んだままではなく、失敗を機に新たにできた輪をより広げるなど、これまで以上の対外的な活動を積極的に展開していってほしいものである。がんばれ栗山。
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