[第9節]in札幌厚別:サンフレッチェ広島戦

文/コンサゴール販売促進部長・中村智嗣

 当初は休みのはずだったのだがどう言う訳か手違いがあり、仕事をする事になってしまった。上司から「両方はやれないがどうする?」と聞かれたので迷わず20日(磐田戦)を要求した。理由は簡単。試合開始時間が17日は19時で20日は14時となっているからだ。横断幕・のぼりは極力自分の手でやらないとね。

 そんな訳で仕事を終えて厚別に着いたのは18:40ころ。急いでのぼりの設営をしないと間に合わないよ~。 車にのぼり・ポールを取りに行きゴール裏最上段に着く頃、既にドールズのパフォーマンスが始まっていた。と、言う事はもうすぐ試合が始まる!? 何てことを考えながら設営作業を急いだが残念ながら試合が始まり、前半はゴール裏で観戦する羽目になってしまった。

 さて、今日の相手は1STステージ初黒星をつけられたサンフレッチェ広島だ。非常に攻撃力があり、Jリーグのチームの中では珍しく「攻撃」から作ってきたチームだ。(得点もJ1で2位:当時)ほとんどのチームは守備から作っていくのだから。(札幌もその例にもれず)

 それからこれが今日のスタメンです↓
GK 佐藤
DF 森・大森・古川
MF 田渕・ビジュ・森下・山瀬・アダウト
FW 播戸・ウィル

一方広島はと言うと・・・
GK 下田
DF 駒野・奥野・服部・上村
MF 沢田・森嶋・コリカ
FW 久保・藤本・大木

 とこんな感じだったが沢田がウィルに付いているので、登録上は4-3-3だが実際は3-4-3のシステムに見える。選手の動きは概ね良いようだ。前線からもボールを追うので最初の得点はコンサドーレ。前半12分、左サイドでの展開。アダウトからのパスをウィルが受けて厳しいプレスを 受けながらもキープしてセンタリング。ゴール正面で播戸が受けて一旦見失いものの混戦の中すぐに見つけて体を回転させながらキーパーの左脇の小さいスペースに蹴り込んでGOAL!!!
 一方岡田監督は先制の喜びよりもウィルの怪我の方が気がかりの様子で心配そうに見つめていた。相変わらずウィルのキープ力は本当にすごい!ウィルの獲得はこのキープ力にも着目したからだろう。この部分がエメルソンには無かった点ではないだろうか?

 アダウトの積極的な攻撃が非常に横に広がりのある攻撃ができている様だ。ボールコントロールも良くできており良いボールをあげてくる。サイドの切り替えもスムーズで再三チャンスメイクをするもののなかなか得点が出来ない。そんな一進一退の雰囲気が漂う前半28分、森下のパスカットから播戸―ウィルと右に展開してゴールほぼ正面からウィルがFKのように蹴り込んで2-0。スタンドは再びざわめきTVでは解説のH氏が「すばらしい!」と褒め称えるGOALだった。
 守りが良いせいか積極的にシュートを打っていくコンサドーレ。前半をこのまま終えて2-0。去年までならこれで安心して後半戦を迎える事が出来るのだが・・・違う意味で去年と違うのよね~

 後半に入り最初の1分は積極的に攻めあがり前半の好調さを維持しているかのようにも見えるが少しDFラインが下がり気味にも見えるのが心配。ゴールエリア内で競り合いの中でPKを取られてしまった。主審がいわく付きのリムキーチョン(モーリシャス出身)なので心配はしていたのだが・・・「なぜ???」と皆が思ってしまう不可解なPKで失点。洋平もJ通算100試合出場で燃えないはずもないのだが、逆を付かれて2-1。洋平、PKでは仕方が無いよ。決してDFを崩されて取られた訳ではないので気にしないで!
 8分当たりから中盤でボールが繋がらないパターンが出てきたコンサドーレ。どうも悪い時の癖が出てきたのだろうか?18分に怪我をした山瀬に変わり堀井が入る。早速チャンスが来る。右サイドからウィルがセンタリング。しかし日本人ゆえの欠点か、足が少し届かずチャンスを逸す。今日の入場者数は12443人。平日にしては上出来では?
 22分についに追いつかれる。ロングシュートのこぼれ玉を広島に拾われ素早くセンタリング。最後は大木にフリーで決められてしまった。しかし2分後コンサドーレはすぐに勝ち越す。アダウト―播戸―ウィルとつないで右足で決める!ウィルも「右足で決めたぞ!」と言わんばかりに右足を押さえる。播戸も負けずに左足でミドルシュートするもGKのファインセーブ」に阻まれる。ここで森下に変わり今野が入る。2点目のゴールは8割がた森下の力だと思う。交代は森下の運動量が落ちたための交代だのようだ。
 後半36分、播戸とウィルのワンツーからウィルがシュート。こぼれ玉を詰めていた播戸が押し込んでGOAL!4-2。2TOPのコンビネーションも良くなってきているようだ。しかしこのプレーで播戸が腰を痛めて38分に野々村に交代してピッチを去った。怪我の状態が気がかりだ。
 その後は守備の安定感が戻ってきて4-2で試合終了!この勝利の意味は追いつかれた後の粘り強い攻撃と去年の持ち味であった「堅守速攻」の回復だろう。これで磐田戦に気分良く望む事が出来る。

 それにしてもビジュの運動量は落ちないのには驚かされる。まるで最近出てきた選手の様に良く走り回っていた。

 この調子で選手の皆さんには頑張って欲しい。ジュビロを倒す事が出来ればこの連勝は本物になるだろう。これで勝ち点は33点。目標の39点まであと2勝だ。

 おしまい。

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