この日、札幌ドームにおいて、キリンカップ日本代表-パラグアイ代表の試合が行われた。6/2に開業した札幌ドームでの初めてのサッカーの試合となるとともに、北海道で開催された初の日本代表の試合となった。チケットは前売り完売、満員のスタジアムは、来年開催されるW杯本大会とこの後開催されるコンサドーレのホームゲームへ向けての予行演習の意味合いも持つ。HFCは試合・会場運営について、コンサドーレの選手達はスタジアム・ピッチの様子について、コンササポはスタンドでの応援について、コンサドーレボランティアスタッフは会場で実際に作業を担当し運営の案配を、それぞれ注目・チェックする試合となった。
観客は三々五々で来場したため、入場時にはそれほど大きな混雑・渋滞はなかったものの、4万人が一斉に帰り支度をして出口に殺到した試合終了後は、最寄り駅の地下鉄『福住』駅に向かう経路が大混雑。観客の動線については、今後も検討が必要のようだ。また、警備の面では試合終了後の表彰式でスタンドから数名がピッチに飛び降りるという事態が発生。選手に駆け寄る寸前で取り押さえたものの、若干の問題を残した。それでも、陸上競技場併用タイプのスタジアムに比べ見やすくなった一層のすり鉢状のスタンド、最高の状態に養生された芝など、ドームの良さもアピールできた試合でもあった。まだしばらくは、いろんな面で試行錯誤が続くドームでの試合となりそうである。
試合の方は、柳沢選手(鹿島アントラーズ)の活躍で2-0で快勝。コンフェデレーションカップで好成績をおさめた日本代表の勢いをそのまま持ち込んで、札幌のサッカーファンに今の日本代表の姿をしっかり見せてくれた試合となった。
コンサドーレ初のドームの試合は7/21のJ1リーグ1stステージ最終戦の第15節横浜マリノス戦。既に4万席のチケットは完売。当日に向けてあちこちでいろいろな準備が進行中。あとはコンサドーレが活躍を見せてくれるのみとなった。