神戸0-0札幌 in 神戸ユニバ
前節は北海道開幕戦となるホーム室蘭戦で快勝し、最大の懸案である連敗をしなかった札幌。今節はアウェイで神戸と戦う。神戸は開幕2連勝のあと2連敗しており連敗を止めたいところ。神戸は守ってカウンターが主体で札幌と似たようなスタイルだが、双方守備的なチームとなると、どちらが先に手を出すか(いつ攻撃的になるのか)という点が試合の要所となりそうであった(試合前までは)。
双方の静かな立ち上がりの予想に反して、試合は序盤からホーム神戸が攻勢にでた。早いサイドからのクロスで幾度と無くコンサゴールをおそう。が、札幌守備陣がゴールをしっかり守る。札幌も、時折、カウンターを見せるもこちらも神戸のゴールをこじ開けることが出来ず、0-0のまま今季初の延長戦へ。延長戦も0-0のまま進み、結局無得点ドローとなり、勝ち点1をゲットした。あと1点がでなかった攻撃陣だが、守備陣にしてみれば、2試合連続の完封試合だ。シュート数コンサ13に対し、神戸は倍の24。まさに守りきったといった試合だった。
話変わって、今節東京Vに負けた柏の西野監督がギブアップ宣言(コメントかも)をだした。1stステージの優勝に関してだが、まだたった5節なのに。前節は磐田に負けた鹿島のセレーゾ監督がギブアップしている(こちらは4節で)。柏は現在6位。ここがギブアップしたということは、残り10試合を上位5チームだけで優勝を争う事になる。すなわち、他の11チームにとっては残りはもう消化試合になってしまったわけだ。15試合で争われる2ステージ制の場合、開幕ダッシュが重要と言われるが、これでは、あまりにもつまらなくはないかい。
2ステージ制を採用しているのは、消化試合を少なくするためというのが理由の一つになっているが、2ndステージ全チームが同じスタートラインに立って仕切り直してもまたわずか5試合くらいで大勢は決まる。結局、年間30試合のうち、全チームにとって10試合くらいが真剣試合で、そこでいい結果がでなければ、その他は消化試合ということになる。1ステージ制(年間30試合)ならすくなくとも20節くらいまでは中位までのチームには可能性が残っているので息が抜けない。
元々消化試合が多かったように感じたのは、以前のJリーグでは下位チームが何の目的も無い試合を続けることになっていたからで、現在のようにJ2落ちが自動的に決まるのなら、少なくとも下位5チームくらいはシーズン終盤まで消化試合になんてことにはならない。
また、一巡(15試合)くらいなら、勢いに乗ってしまうとそのまま行ってしまうことが多いのも、開幕ダッシュに失敗するとギブアップコメントがでてくる理由の一つかもしれない。これが一年間の試合ならそうはいかない。かならずどこかで失速したり調子が悪くなる時期が来る。J2はその点厳しかったのはみんなが既に知っているとおりだ。だいたい、一巡だけの成績でよいのなら(J2は4巡するから4ステージ制にしてみると)、大分だって、他にも仙台だって大宮だってステージ優勝したことはある。
コンサドーレは最初から今年のJリーグを30試合で勝負すると決めている。小さな目標かもしれないが、年間13勝、勝ち点39、10位でJ1残留が目標だ。1試合たりとも消化試合にはなり得ない。選手にとってもサポーターにとっても我慢の試合が、いつものことだけどずっと続く厳しいシーズンだ。すでに1stステージが終わってしまった優勝候補のクラブのサポーターや選手達は、残り試合何をモチベーションに戦うのだろうか。候補になったことのない札幌には、まさに未知の領域で想像がつかない。にしても、こんなつまらないステージ制にJ1のサポーターもよく耐えてきたもんだ。二部制になった現在、“絶対1ステージ制の方がおもしろい”、と思うんだが。
開幕すごく好調なのに、何でそんなに心配するかって?、それはコンサドーレがまだ一度も残留したことがないからで、毎年14チームものクラブが残留してきているのを当たり前のように見ているが、コンサにとっては未知の領域。一年通じて戦うリーグ戦で好不調の波が訪れるのは、優勝争いをしているチームだけではなく、下位チームだって同じ事。
さて、今節他会場の結果は、磐田が0-2からC大阪に逆転勝ち開幕5連勝、強すぎる。そして名古屋が鹿島に、東京Vが柏に、市原が横浜に勝利を収め、未だ上昇機運に乗れない候補3チーム。横浜は未だ勝ち星無し。前節調子が悪いと指摘した東京2チームは揃って勝利を収めたが、今度は大阪2チームが揃って敗退。日本を代表する2大都市のクラブが今年は苦戦している。
次節、コンサドーレはそのG大阪を函館に迎えての試合。未だ勝利を収めたことない(といっても何試合も行って負け続けていると言うわけではなく、1試合行って1敗しただけなのであるが)函館の地に勝利の旗を突き立てることが出来るだろうか。