この日、日本サッカー協会はキリンカップ2001の大会概要を発表した。日本代表の強化を目的に、毎年海外の強豪チームを招待し行われてきたキリンカップだが、今回の大会では日本代表の試合が初めて札幌・大分で行われることが決まった。今年のキリンカップには、日本代表、パラグアイ代表、ユーゴスラビア代表が参加し、3チーム総当たりのリーグ戦方式により優勝チームを決定する。6月28日に初戦のパラグアイ代表-ユーゴスラビア代表が国立競技場で行われ、日本代表の2試合は初めて札幌ドーム、大分スポーツ公園総合競技場ビッグアイで行われる。
2002W杯を控え、続々完成する全国のW杯会場となるスタジアム。今年は各スタジアムで日本代表の試合が組まれている。キリンカップの約1ヶ月前に行われるプレW杯と位置づけられているFIFA主催のコンフェデレーションズカップでは、新潟スタジアム、カシマスタジアムでそれぞれ日本代表の試合が初めて行われる。これらは、集客力のある日本代表の試合を開催することで、W杯の前に最低1回はスタジアムを満員にしたときの状態を作り出し、試合運営、会場運営、観客の動きなどの状態をシュミレーションしておきたいという協会・実行委員会側の意向が反映されている。今後新スタジアムで日本代表の試合が多く行われるため、現在の予定では、W杯終了まで日本代表の聖地といわれる東京・国立競技場で代表の試合は組まれていない。
【キリンカップ2001日程】
- 【第1戦】6月28日(木)19:00東京国立競技場
- パラグアイ代表×ユーゴスラビア代表
- 【第2戦】7月1日(日)15:00札幌ドーム
- 日本代表×パラグアイ代表
- 【第3戦】7月4日(水)19:00大分スポーツ公園総合競技場ビッグアイ
- 日本代表×ユーゴスラビア代表
札幌ドームは今年6/2(土)にオープン。その日は華々しくオープニングセレモニーが行われることになっている。また、オープニングイベントシリーズと銘打って、数々のイベントが行われることになっている。現在確定しているスケジュールでは、コンサドーレ札幌のドームでの最初の試合は7/21(土)(J1_1stステージ第15節対横浜Fマリノス戦)なので、日本代表の試合はこれに先んじて行われることになる。ところで確定していないスケジュールとして、ナビスコカップ二回戦ホームゲーム(6/20(水))の会場が札幌ドームらしいというのがある。ナビスコカップがトーナメント方式のため、一回戦の大分トリニータに勝たなくては無くなってしまう話なのだが、6/20に試合が行えれば、サッカーの試合で一番を踏めるだけでなく、プロ野球(6/26)、プロレス(7/20)にも先んじて、スポーツイベントでも最初を記録できる。しかも二回戦の相手はシードのジュビロ磐田と決まっているので、メモリアル試合の相手に不足はない。最初かどうかはタイトルでも何でもないわけで、目くじらたてて後先を気にすることではないが、チャンスがあるのなら手に入れておいて損はない。将来ホームスタジアムと呼ばれるスタジアムなら最初の試合はやはりコンサドーレの試合であって欲しい。是非ともコンサイレブンにはナビスコカップも頑張ってもらいたいものである。