この日、宮の沢白い恋人サッカー場のメンテナンスを手伝うボランティア「すいか隊」の設立総会がサッカー場隣のイシヤチョコレートファクトリー3階ラウンジでおこなわれた。「すいか隊」という名前は、サッカー場関係者が赤と緑でカラーリングされているサッカー場のメンテナンス倉庫棟を「すいか(棟)」と呼んだのがもとになっている。この建物に由来して、サッカー場のメンテナンスを裏方として手伝うボランティアチームを「すいか隊」と名づけた。19時から行われた総会には、サポーターが20~30名参加。石水石屋製菓社長の挨拶に始まり、すいか隊や作業内容の説明、役員選出(「すいか隊」隊長、事務局長、事務局員、班長)などが行われた。総会終了後は参加したメンバーの交流会が行われた。
石水社長は挨拶の中で、「すいか隊は登録制・輪番制を組むような方法ではなく、好きな時に、時間が空いた時に手伝ってくれる形にしたい。休日にあるいはたまたま時間が空いたからといって練習見学に来た人が、練習後のすいか隊集合のアナウンスに応じて『少しだけ手伝っていこうか』という気持ちで参加してくれる様な形にしたい。年に数回しか参加できない人や参加できる日を事前に決めることは出来ない様な人でもすいか隊の隊員になってほしい。グラウンド整備をボランティアに手伝ってもらうという様なことは、他のJリーグチームでも聞いたことがない。初めての試みなのでいろいろ不都合がでてくるとは思うが、試行錯誤で良いものにしていきたい。チームを愛するボランティアが練習場を整備する、その姿を見た選手たちがいっそう奮起してくれる、そんなスイカ隊の目指したい。」というような主旨の説明をした。
宮の沢サッカー場は、石屋製菓が造成・所有しているグラウンド。そのためグラウンド管理(芝の維持など)は石屋製菓の分担。もちろん専門の業者が実際には管理を行うのだが、それを手伝うのが「すいか隊」の仕事。アルバイトの導入も考慮されているが、仕事内容の質に差がでるため、ボランティアを選んだ経緯がある。今季は初年度なのでこの制度の様子を見つつ運営していき、どうしても足りないところはアルバイトなどの採用も考えるということのようだ。例えば、芝のメンテナンスにディボットを元に戻すというのがある。ゴルフでもスイングしたクラブでえぐられた芝を元に戻すというのがあるが、サッカーの場合はスパイクでえぐってはがれた芝を元の位置に戻しておくというもの。これをやるのとやらないのとでは、芝の回復具合が大きく変わってくる。元に戻せば、はがれた芝が再び根付いて早く元に戻るが、ほっとくと、その部分は周辺の芝が生長してそこを埋めてくれるまでは穴ぼこのまま。当然大きなディボットから小さなものまであるので、これは土のグラウンドで石拾いをやるのと同じで、やる人の意欲の差で仕事内容の質が大きく変わってくる。いずれにしても、気軽に参加してくださいということなので、練習場にお出かけの際は、以下の注意事項を守って、是非参加してください。
- 「すいか隊」とは?:コンサドーレ札幌専用練習場のメンテナンスを手伝うボランティアグループ。
- 仕事内容:芝のメンテナンスの手伝い、春の雪はね(スタンドなど)、サポータ-ズフラッグを練習場に掲揚・試合会場への運搬や引取り、宮の沢白い恋人サッカー場が希望するボランティア業務、コンサドーレ札幌の応援など。
- 特典:一度でも「すいか隊」に参加した人には「すいか隊メンバーズカード」がもらえる。カードにはスタンプが押せるようになっていて、スタンプを集めると何かいいことがあり。
- 参加するには:コンサドーレ札幌の練習が行われている日に「宮の沢白い恋人サッカー場」へ。練習後に「赤黒の勇者」の歌碑プレートのところに集合。
- 参加する上での注意事項:芝の上での作業がメインの為、絶対に守らなければならないことがあります。
- 靴の底の形状はフラットのものでなければなりません。(かかと付きはだめです。)
- よごれても良い服装できてください。
- すいか隊ホームページ(http://www2.odn.ne.jp/suika/topindex.html)があります。詳細、問い合わせなど。