第80回天皇杯4回戦にて敗退、今季公式戦が全て終了

この日、愛媛総合運動公園陸上競技場でコンサドーレ札幌の第80回天皇杯4回戦が行われた。2年前の第78回天皇杯以来2度目の4回戦進出。コンサドーレ札幌にとってこの4回戦が大きな壁でこれまでの最高位、勝って準々決勝(ベスト8)には、まだ進出したことがない。

その4回戦の相手はJ1リーグ第1ステージチャンピオンの横浜Fマリノス。相手にとって不足なし。札幌は怪我で治療中の播戸竜二選手が先発に復帰。右のトップ下に池内友彦選手を入れるなど、スクランブルの感がないないでもないが、現在のベストメンバーが揃い、今天皇杯で一番の布陣。対する横浜は、キープレイヤー中村俊輔選手が練習中の怪我で大事をとってベンチスタート。中村選手を引きづり出していかに横浜を本気にさせるか、そこもこの日の見所。試合の方は、キックオフから札幌が押し気味に試合を進める。中盤をキープできない横浜は、事態打開のために早くも前半30分に中村選手を投入。そこから試合が横浜に優勢になっていく。

それでも先制点は札幌。後半9分、池内選手からのスルーパスを播戸選手が決めて先制。ここから横浜の猛攻が始まり、後半28分中村選手のセンタリングを松田選手に決められ同点。それでも踏ん張る札幌は逆転を許さず、今大会が現役最後となる高木琢也選手などを投入し、勝ちに行くが試合は延長戦に突入した。延長前半1分に与えた絶体絶命のPKは何とかしのいだが、最後は後半6分中村選手のスルーパスから木島選手に決められ、奮戦及ばず延長Vゴールで悔しい逆転負けを喫した。

天皇杯で敗退したことで、札幌の2000年シーズン全ての公式戦が終了。チームは短いオフに入る。来季はいよいよ再びJ1に舞台を移しての戦いとなる。J1勢に泡を吹かせることとJ1残留を大きな目標に、コンサにとっては毎度のことだが、厳しいシーズンが待っている。

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