北海道フットボールクラブは、この日記者会見を開き、村主博正選手(23才;MF)がヴェルディ川崎へシーズン途中の移籍を発表した。同選手は、コンサドーレがJリーグ(現J1)に昇格を決めた年、JFLのライバルチームだった本田技研からコンサへ移籍。リーグ戦通算45試合に出場し4得点を挙げるなど、テクニックのある中盤の選手として活躍したが、今季はこれまでリーグ戦4試合、カップ戦1試合に出場したにとどまり、なかなか先発に定着できなかった。J1は、現在中休み中だが、第2ステージでの巻き返しをねらうヴェルディ川崎からシーズン途中での移籍獲得の申し出があり、今回の移籍が決定した。川崎からは昨シーズンもシーズン途中に同選手のレンタル移籍での獲得の打診があり、二年越しのラブコールに答えた形となった。
村主選手は「コンサドーレ札幌での2年半、多くの皆様にご声援をいただき、大変感謝しております。シーズン途中での移籍となりますが、とにかく試合に出ることを目標に全力で頑張りますので、今後も応援を宜しくお願いいたします。」というコメントを発表した。同選手は、同日札幌を発ち、14日から川崎の練習に参加する。今回の移籍は、レンタルではなく、完全移籍。コンサにとって、シーズン途中での解雇による退団移籍はこれまであったが、スカウト(獲得の申し出)による移籍で選手を出すのは初めてのこととなる。
村主博正(すぐりひろまさ):1976年7月29日生まれ、176cm、66kg。静岡県出身、磐田東高-本田技研(95)-コンサドーレ札幌(98)。JFL56試合出場8得点(95年~97年)。リーグ戦/49試合出場4得点、 カップ戦 /3試合出場、天皇杯/5試合出場