平日ナイターで行われた第16節、コンサドーレ札幌は仙台を厚別に迎えての試合。仙台は、一巡目こそ、結果がでなかったが、二巡目に入ってからは上がり調子、成績も中位に押し上げてきた。ほとんどの対戦相手に対して、一回目の対戦結果よりいい成績を出している。コンサとの最初の対戦は2-1。ということは、この日の試合も、もつれるのか?というのが、試合前の気がかりだった点。
その昔、北日本に札幌と仙台しかプロチームがなかった頃から、お互い意識する相手で、ここには負けられないという意識があった。そのせいか、仙台での試合は必ず苦戦する。でも、なぜか(ほんとなぜか)、厚別ではいつもスコア的には快勝している。この点が、この試合も、と気軽に考えられる点。
今日の試合はいずれの予感が当たるのか?他の試合会場に30分遅れること19時半にキックオフの笛が鳴った。前半は、お互い決め手無く、五分五分の展開。中盤は仙台の方が優勢で、やや仙台よりの展開。試合はこのまま後半へ。先制点は仙台が後半5分、平間選手のゴールで奪う。今季先制すると無敗だが、先制されると負けている(といっても一試合のみだが)札幌。大切な先制点は仙台に入った。しかし、これで逆に札幌の動きが良くなった。後半9分、頼れるフォワード、エメルソン選手が同点にすると、18分に野々村選手が今季初得点で逆転に成功。つづけざまの、20分、ビジュ選手がただいまうりだし中の(練習中でもある)FKを直接仙台ゴールに叩き込み、突き放した。試合はこのまま終了、今期初の逆転勝利で、快勝した。前半は悪い方の予感、後半は良い方の予感があたったことになる。
ちなみに、この日の勝利で、コンサドーレ札幌は記念すべきクラブ創設100勝目を達成した。96年JFL開幕戦でコンサドーレ札幌として1勝目を刻んでから、4年と少し、厚別の地に100勝目を刻んだ。
今節の他会場の試合は、全て上位チームの勝利。そのため順位変動はなし。
さて、寸評をしばらくさぼっているうちに、試合の方がすすんでしまった。簡単に振り返ると、第14節はコンサドーレの休み節だったが、三位、四位の大分、大宮が共に敗れ、二位のまま。そして、ナビスコの二戦目ホーム開催分が厚別でG大阪とおこなれたが、試合は押し気味に進めるもフィニッシュが決まらず、逆に終盤ロスタイムカウンターで点を決められ、ジ・エンド。二連敗でナビスコ敗退が決まった。その三日後、新潟でおこなわれた第15節新潟戦は、試合疲れが残っていたのか、それとも暑さのせいか、後半に入ってばったり足が止まってしまった。それでも前半播戸選手が決めたゴールをしっかり守りきり、1-0で辛勝。今季は、ぎりぎりの試合が、勝つ方にころんでいるのが大きい。
次節、いよいよ、駒場で浦和と対戦する。第6節の対戦が有珠噴火で延期になったため、今季初対決である。シーズン序盤、天王山と呼ぶにはまだ早いが、1位2位の頂上対決なった。前売りチケットは完売。いやがおうでも、盛り上がる試合となった。上位チーム(大分大宮湘南など)はいずれも、まだ浦和から1点も勝ち点をあげられていない。そのため、この試合での勝利は、昇格レースにおいてこの上もなく大きなアドバンテージになる。両チームの意地とプライドのぶつかり合いとなるいい試合を期待したい。