この日、東京都内のホテルで、シーズン開幕を直前に控えたJリーグの「プレスカンファレンス」が開催された。毎年J1・J2全チームの監督と各チームを代表する若手選手が一人参加する恒例のカンファレンス。マスコミへの顔見せ的要素の強いカンファレンスだが、コンサドーレ札幌からは、岡田武史監督と佐賀一平選手が参加した。
また、同日、このカンファレンス前に監督会議も開催され、その席上、今季から採用される新しいルールが全監督に伝達された。それによると、対象はJ2リーグのみだが、警告による出場停止処分について変更があった。昨季までの通算警告3回で1試合の出場停止となっていた処分規定が通算警告4回に変更された。これは、各チーム40試合という長期リーグとなるJ2に配慮してのもの。昨年までは、警告3回で1試合出場停止だが、通算6回目では2試合と通算回数が増えることにより出場停止試合も増えていた。ステージ単位でのJ1と違い、1ステージ制の長丁場のJ2では、シーズン終盤に長期離脱する選手がでるなど累積警告は各クラブ悩みの種だった。
なお、今回の規定変更は、ファールに対して甘くなったことを意味するのではない。実際1シーズン制を採用する、欧州リーグの中では、出場停止になる累積警告回数がJリーグに比べて多い。セリエA(34試合)で警告4回、リーガ・エスパニョーラ(38試合)で警告5回で出場停止となっている。同じ監督会議の席上、バックチャージはこれまで以上に厳しく取ることも通達された。