北海道は、この日、HFCに対して2000年度に1億円を上限とした補助金を支出することを決めたことが明らかになった。2月に開会される定例道議会に予算案を計上する。ここで、議会の承認を得られれば、来年度補助金が支出される。
昨年、再び問題化したHFCの資金繰り問題で、HFCが8月に札幌市や北海道に財政支援を求めた際、札幌市は1999年度の補正予算として補助金一億円を計上した。しかしながら、北海道は、この時は、見送った経緯がある。その理由は、既に1億5千万円の出資と5億円の融資を行っていたこと、道議会の一部に追加支援に根強い反発があったこと、市・道の他に支援を求められている道経済界からの支援の詳細が不明なことにあった。ただ、補正予算案への計上は見送られたが来年度以降の予算案で補助金支出などの支援を行う含みを持たしたものとなっていたのも事実。今回、道が補助金支出を決めたのは、後援会による署名運動が30万人を超えたほか、道内経済界の支援も一定程度得られる見通しとなったため。
補助金の目的は、昨年札幌市が補助金拠出を決めた際のものとほぼ同じで、道内のスポーツ振興を図ることを目的に、北海道に位置することにより他チームに比べて高くつく遠征合宿費や、HFCの下部組織の育成費などの一部を支援するもの、となっている。
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