コンサドーレユースの遠国信也選手と北海高校の山瀬功治選手を獲得

来季の新戦力として、北海道フットボールクラブが、コンサドーレ札幌ユースのFW遠国信也選手(18)と北海高校のMF山瀬功治選手と仮契約を結んだことが明らかとなった。この日札幌市のクラブ事務局で仮契約を結んだ。

遠国選手は、コンサドーレユースの一期生。ユースから初のトップチーム入団となる。早くからユースで頭角を現し、ユースのエースFWとして活躍。スピードのあるプレーが得意。今年は北海道国体代表に選ばれている。

山瀬選手は、中盤の攻撃的MFで、オールラウンドなパサー。今年は、日本サッカー協会の強化指定選手に指定され、コンサドーレの練習にも時々参加していた。98年1月にはナショナルトレセンU-18日本代表に選ばれ、ニューイヤーユースサッカー大会に出場している。

来季の新戦力として、すでに中尾康二選手(DF、四日市中央工高)の獲得が決まっている。

【解説;ユースと強化指定選手制度】:高校生が高校生のままで、Jリーグの試合に出場するのは、各チーム傘下のユース選手に限っては認めらている。この場合、プロ契約(AからC)を結んでいなくても、高校生のままJリーグ並びにサテライトの試合に出場ができる。96年の山口智(当時市原ユース)選手を皮切りに、多くのユース所属の高校生Jリーガーが各チームで誕生した。これとは別に97年から始まった日本サッカー協会が指定する強化指定選手制度というものがあり、これに指定された高校生は、ユース選手と同様に、Jリーグ並びにサテライトの試合に出場できる。

現行では、高校のサッカー部に入っていると、Jリーグのクラブユースに入ることは出来ない。日本サッカー協会は、高校部活動としてのサッカー部と、クラブユースチームの掛け持ち所属を認めていないため。従って選手登録をどちらかに限られる。しかし、この制度で指定選手に指定されると、高体連主催の公式戦など本来の所属先での活動を続けながら、Jリーグや2軍にあたるサテライトリーグへの出場が可能になる。強化選手に指定されるためには、日本サッカー協会の強化委員会が素質や潜在能力などを総合的に判断し、受け入れ先となるJリーグのチーム(近郊のJチーム)と、本人が所属する 学校長、父母らの承諾を得た上で、認定されることが必要(すなわちクラブ側の都合のみで指定されるのではない)。今年(平成11年度)は全国で、14名の高校生が強化選手に指定され、今季はこの制度を利用して、ヴェルディ川崎で矢野隼人(帝京高)選手がJリーグ2ndステージの試合に出場した。

参考までに、平成11年度強化指定選手としてコンサドーレ札幌に所属したのは、山瀬功治(北海高校;MF)、上野秀章(室蘭大谷;GK;京都サンガ行き内定)、の二人。

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